瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

09年冬、ハウステンボスが灯す光10

2010年02月21日 18時15分36秒 | ハウステンボス冬の旅行記
もう何十回となく観てるけど、金曜の夜はナウシカを観ました。
世界が黴で覆われるって設定、やっぱ凄いなぁと感心してしまう。
前に黴の恐怖とか何とか、そんなテーマの番組を観たけれど…腐海ほどではなくても、黴が撒き散らす胞子が元で、生物が病気になる例は多々有るらしく。
んでまぁその番組中でも語っていた事だけれど、本来黴自体には毒性が無い。
それが空気や土壌等の汚染が原因で、強い毒性を持つようになった、と。
「汚れているのは土なんです!!」…いやぁ、ナウシカの台詞が耳に痛いっすね。

もう1つ、これは前にTBSで放送してた、神々の何ちゃらってネイチャー・ドキュメント番組で流してた内容っすが。
或る所に塩で覆われた大地が在る。
人間の環境破壊が原因で、水が干上がってしまい、土が死んでしまったんだと。
塩害ですな。
当然植物は殆ど育たない。
植物を餌にしてる草食動物も寄り付かない。
草食動物を餌にしてる肉食動物も寄り付かない。
正に死の大地、ところがそこに1本の木が立った。
木は塩分を含んだ水を根っ子から吸い上げる。
吸い上げた塩水を飲みに、ラクダが寄って来るようになった。
ラクダにとって塩水は、疲れを取るのに絶好だった。
塩に覆われた死の大地でも、植物は根を下ろす。
そして何千年かけて塩水を汲み上げ、土を浄化して行く。
土から塩分が薄まった頃、そこには森が広がっているだろう。
という事は雨も降るだろう。
木陰で休もうと動物も寄って来るだろう。
こうして再び土地は蘇る、そんな話。

いや~まんまナウシカみたいだなぁと感動してしまった。(何処までもアニメファンな感想)
此処でエコロジーについて語る気は無いけど、植物の持つ力が羨ましいなと思ったりする。
凛と伸びた背筋は流石人間の先輩、背負ってる歴史は伊達じゃないのだなと。

といった所で御安心下さい(汗)、こっから先は何時ものハウステンボス記事で、前回の続きです。



別れる前に母とは待ち合わせの時刻と場所を決めていた。
ホテル・ヨーロッパ内のアンカーズラウンジに16時。
そこで一緒にケーキを食べる事になっていたのです。

という訳でニュースタッドからスパーケンブルグに移動しました。
自転車だとあっという間です。



↑綺麗な三角を形作るギャザリングツリーが飾られたオレンジ広場。



↑広場から続くデッキに繋留されたデ・リーフデ号。



↑そのデ・リーフデ号前に造られたグリーンステージ、昨夜は此処でサックス奏者が花火前に前奏を披露して下さいました。



↑デ・リーフデ号に対面するよう店を構えるアクティビティセンター。
レンタサイクル等場内宿泊者が楽しめる数多くのプログラム受付場所なのは既に説明した通り。
冬季限定で「かき焼きテラス」がオープン、九十九島名物の牡蠣を1kg1,000円(炭代として+200円)、バーベキューで味わえる。
と春を間近に宣伝しても遅いですが(汗)、今年は2/28(日)迄…まだ間に合う!
牡蠣を腹いっぱい食べたい人は、家族連れてお越し下さいませ。
(→http://www.huistenbosch.co.jp/restaurant/topics/09win_oyster.html)
私らが行った1日目は閑古鳥が鳴いてて店員さん寂しそうだったんすが、2日目は夕方には完売しちゃってました。
金曜の夕方位から客が増えて来たんですよ。
で、3日目の土曜は凄まじく混雑してたんで、多分直ぐに完売しちゃったと思う。
牡蠣焼きテラスはハウステンボス恒例冬の名物で、偶~に朝市でも行われたりする。
冬は牡蠣の旬で、長崎は牡蠣の産地だからね、毎冬楽しみにしてるハウステンボスファンも少なくないだろう。

待ち合わせ時刻の16時が近付いたんで、アクティビティセンターの裏に建つホテル・ヨーロッパに向いました。



↑ホテル・ロビーの正面奥に在る「アンカーズラウンジ」は、優雅にお茶を飲むには絶好の場所。
私が到着した時、既に母は来て居て、注文を済ませた後だった。



↑何時もの如く船着場を眺める席に座り、母が注文したのはケーキセット、選んだケーキはレスプリ、カシスムースにナッツを鏤めた濃厚な味です。
母お気に入りのケーキで、入国した時から食べるのを楽しみにしてたらしい。
内心16時じゃ売り切れてるだろうなと思ってたんすが、幸運にも残っていました。
とは言え何度か書いてますが、好きなケーキを確実に食べたいなら、15時前には入店した方が無難です。

私はクリスマスプディングと紅茶のセットを頼んだ。
去年クリスマス限定のデザート、何故かサイトで宣伝されておらず、着いてホテルのインフォメ冊子で知り、必ず食べようと決めてたのです。

注文するとフランベ同様、店員さんが移動式の調理台を用意して、側に来られた。
そして皿に盛ってあるプディングの説明をし、ブランデーを火にかける。
忽ち立ち昇る火柱。
いやマジで店員さんの髪の毛に燃え移るんじゃないかとビビッたです。(汗)
店の方でも火事の危険が有ると考えたのか、次の日この店に来て観た時は、お客さんから離れて調理してました。(笑)
何せアルコール度数の高いブランデーを使用してるから。(値段もかなり高級だったらしい)
何時もより多く燃え上がったのにも納得。
この日私の側で調理して下さったのは、偶々周囲に客が居なかったからかも。
他客時は注意が必要なデンジャラスデザートっすな。

ブランデーのかかったプディングは、蝋燭の様に暫く蒼い火を灯していました。
英国伝統のクリスマスプディングは木の実やドライフルーツたっぷり。
頂いたプディングにも胡桃やアーモンドやレーズンがたっぷり、正統な英国の香りを漂わせつつ、日本人の舌に合わせてあり食べ易かったです。
生クリームと一緒に食べれば、ブランデーの苦さも薄れる。
良質な大人のデザートで御座いました。

季節感溢れる此処のデザートは人気が高い。
バレンタインにはチョコレートフォンデュ、春には苺のフランベが登場する予定です。
(→http://www.huistenbosch.co.jp/event/tulip/threeberry/)
此処の店のメニューについて詳しく知りたい方はまったりさんのブログを御覧下さい。



以前と違い、ミルクが泡立ってなかった事は少し残念。
木目細かいサービスだと感心してたもので…。
てか細かい点を気にしてしまい御免なさい。(汗)

アンカーズラウンジを出た後はカナルクルーザーに乗船。



↑寒い日には有り難い、暖房の効いた船内席。
しかし私は頑張って船外で写真を撮っていた。
船内の造りも優雅で絵になるんだけどね。

現在カナルクルーザーは半周した所で一旦乗客を降ろす。
キンデルダイクステーションに降りた母は、そのまま全日空ホテルに行くからと、再乗船せずに行ってしまった。
私は残って運河を1周、



↑ドム・トールンが聳えるユトレヒトに戻って来た時、空は紺色に変っていました。
こうして今夜も現れる「光の街」――



コメント (4)
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