今日も暑い~三連休中に衣替えしようと考えてたのに~。
只今衣替え予定日を何時にするか思案中、それはともかく前回の続きです。
・第42回「五代くん骨折!恋のチャンスは病室で!!」 脚本:伊藤和典 コンテ:鈴木行 演出:近藤英輔 作画監督:小川博司
…同じ話でも間を空けて観ると印象が変るもの。
本放送の頃はこの回、自分の中でワースト1に輝いてたんすが、現在観るとそこまで酷いものじゃなく、むしろ原作を観た事無い人に理解出来るよう話を纏めているなと。
試しに原作知らない友人に観せたら、問題無く笑って楽しんでたんで。
原作では何回かに渡る中編で、五代の従妹の「晶ちゃん」ってキャラが登場するが、アニメでは省略し、三鷹と響子さんと五代とこずえの四角関係に話の焦点を絞っていた。
個人的にはこの改変は悪くないよう感じられる、以降の話に絡む事無く嵐の様に通り過ぎただけなキャラの印象だったもんで。
響子さんのヤキモチを増幅するだけの存在価値なら、こずえちゃんでも充分事足りたろう。
が、アニメのこの回では他にも色々省略している。
最大の問題は「響子さんの気持ち」。
アニメ中期の響子さんは嫉妬を露にしない、何時もニコニコ笑ってて感情が読めない。
響子さんのヤキモチに魅力を感じてるファンには、そこが最も許し難い点である。
だが何故中期アニメスタッフは、響子さんの嫉妬心を描写しなかったのだろう?
当時のディレクターのインタビュー読むに、原作を知らない一般視聴者を意識しての改変だったらしいが、安濃CDの意向も絡んでいたんだろうなと。
中期あにめぞんの響子さんは、ラブストーリーのヒロインではない。
作品のシンボルでマドンナ、五代にとっては憧れの管理人でしかない、そういう風に描かれている。
OP「好きさ」で流れる映像よろしく、彼女を見詰めているだけの五代からは、その内心を読めなくて当然。
原作では2人がマジ喧嘩し、珍しくも力関係が五代>響子に逆転する回、だがアニメでは少々ニュアンスが違って、管理人の立場で居続けようとする響子さんVS住人五代の構図になっておるのだな。
五代の「管理人さんには解りません…響子さんなら……」という呟きから、それが推察できる。
原作では五代が響子さんに「バカヤロー!!!」と怒鳴る。(但しコソコソと自室内で)
それに対して響子さんが「あたしに向ってバカヤローとは何だ!?おう、てめぇ、もういっぺん言ってみろ!!!」とリングに上る。(違う)
その後屋根から落ちそうになった響子さんが、五代の力を借りようとせず意地張るものの、結局は助けられて叱られて、何故か五代が代りに落ちて骨を折る。(笑)
原作の2人は、お互い相手が自分を意識している事は解っているんですよ。
で、真正面からぶつかり合う事で、その認識を再確認した、というのが原作回のニュアンスかと。
一方アニメ版では、何時までも管理人と住人の関係のままで居る焦燥から、思わず五代が爆発してしまったというニュアンスに変更されている。
「五代さん、どうかされたんですか?」
「放っといてください、『管理人さん』には関係有りません」
「そんな…管理人として住人を心配するのは当り前でしょう?」
中期あにめぞんの響子さんは、さながら夏目漱石「坊ちゃん」のマドンナ的ポジションすな。
鍵握ってる人物でありながら、舞台に上ろうとしない、それを坊ちゃんから詰られる。
原作での2人の関係を一旦置いて、アニメ独自の2人の関係を理解しようとすれば、この回は味わい深いものになる事を、成長した今になり覚りました。
とはいえ後半は急ぎ足でダイジェストになってしまっているのは減点。
観直してワースト1ではなくなっても、出来はかなり悪いのに変わり無く。
作画が崩れてたのが輪をかけてクオリティ下げてますな。
失礼を承知で言わせて貰うが、小川さんは個人的に、あにめぞん中ワースト1の作画監督さんである。
(個人的評価)脚本△ 演出× 作画× …今回の予告ナレは三鷹さんでした。
【続】
只今衣替え予定日を何時にするか思案中、それはともかく前回の続きです。
・第42回「五代くん骨折!恋のチャンスは病室で!!」 脚本:伊藤和典 コンテ:鈴木行 演出:近藤英輔 作画監督:小川博司
…同じ話でも間を空けて観ると印象が変るもの。
本放送の頃はこの回、自分の中でワースト1に輝いてたんすが、現在観るとそこまで酷いものじゃなく、むしろ原作を観た事無い人に理解出来るよう話を纏めているなと。
試しに原作知らない友人に観せたら、問題無く笑って楽しんでたんで。
原作では何回かに渡る中編で、五代の従妹の「晶ちゃん」ってキャラが登場するが、アニメでは省略し、三鷹と響子さんと五代とこずえの四角関係に話の焦点を絞っていた。
個人的にはこの改変は悪くないよう感じられる、以降の話に絡む事無く嵐の様に通り過ぎただけなキャラの印象だったもんで。
響子さんのヤキモチを増幅するだけの存在価値なら、こずえちゃんでも充分事足りたろう。
が、アニメのこの回では他にも色々省略している。
最大の問題は「響子さんの気持ち」。
アニメ中期の響子さんは嫉妬を露にしない、何時もニコニコ笑ってて感情が読めない。
響子さんのヤキモチに魅力を感じてるファンには、そこが最も許し難い点である。
だが何故中期アニメスタッフは、響子さんの嫉妬心を描写しなかったのだろう?
当時のディレクターのインタビュー読むに、原作を知らない一般視聴者を意識しての改変だったらしいが、安濃CDの意向も絡んでいたんだろうなと。
中期あにめぞんの響子さんは、ラブストーリーのヒロインではない。
作品のシンボルでマドンナ、五代にとっては憧れの管理人でしかない、そういう風に描かれている。
OP「好きさ」で流れる映像よろしく、彼女を見詰めているだけの五代からは、その内心を読めなくて当然。
原作では2人がマジ喧嘩し、珍しくも力関係が五代>響子に逆転する回、だがアニメでは少々ニュアンスが違って、管理人の立場で居続けようとする響子さんVS住人五代の構図になっておるのだな。
五代の「管理人さんには解りません…響子さんなら……」という呟きから、それが推察できる。
原作では五代が響子さんに「バカヤロー!!!」と怒鳴る。(但しコソコソと自室内で)
それに対して響子さんが「あたしに向ってバカヤローとは何だ!?おう、てめぇ、もういっぺん言ってみろ!!!」とリングに上る。(違う)
その後屋根から落ちそうになった響子さんが、五代の力を借りようとせず意地張るものの、結局は助けられて叱られて、何故か五代が代りに落ちて骨を折る。(笑)
原作の2人は、お互い相手が自分を意識している事は解っているんですよ。
で、真正面からぶつかり合う事で、その認識を再確認した、というのが原作回のニュアンスかと。
一方アニメ版では、何時までも管理人と住人の関係のままで居る焦燥から、思わず五代が爆発してしまったというニュアンスに変更されている。
「五代さん、どうかされたんですか?」
「放っといてください、『管理人さん』には関係有りません」
「そんな…管理人として住人を心配するのは当り前でしょう?」
中期あにめぞんの響子さんは、さながら夏目漱石「坊ちゃん」のマドンナ的ポジションすな。
鍵握ってる人物でありながら、舞台に上ろうとしない、それを坊ちゃんから詰られる。
原作での2人の関係を一旦置いて、アニメ独自の2人の関係を理解しようとすれば、この回は味わい深いものになる事を、成長した今になり覚りました。
とはいえ後半は急ぎ足でダイジェストになってしまっているのは減点。
観直してワースト1ではなくなっても、出来はかなり悪いのに変わり無く。
作画が崩れてたのが輪をかけてクオリティ下げてますな。
失礼を承知で言わせて貰うが、小川さんは個人的に、あにめぞん中ワースト1の作画監督さんである。
(個人的評価)脚本△ 演出× 作画× …今回の予告ナレは三鷹さんでした。
【続】