ミス・メリーのクリスマス雑学講座♪

今年もブログ主に代わってクリスマスソングを歌うわよ♪

2017年、クリスマスには歌を歌おう♪その7

2017年12月27日 21時57分40秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
突然だけど、貴方は自分の御両親について、どう思ってる?
好き?嫌い?愛してる?
クリスマスから年始にかけ、家族で過ごす人は多いでしょうね。
けれど唐突に好きか嫌いか問われても困っちゃうかしら?
人間色々、親も色々、親子の仲が良好なのは、とっても幸せな事よ。
だからって愛し過ぎちゃうのは、それはそれで問題有りかも?
「少年&青年漫画に登場するクリスマス・ストーリー」、第7夜目は実の母親を愛し過ぎた息子が主役のスラップスティック・コメディー、「八神くんの家庭の事情」より!

「八神くんの家庭の事情」は、小学館が月1で発行していた少年サンデー増刊号に、1986年~1990年まで連載されてた作品。
原作者である楠桂女史は、当時、少女漫画と少年漫画の両方で活躍する、マルチな漫画家で知られてたわ。
ちなみに漫画家の大橋薫女史とは双子の関係、そのせいか絵柄がとても似てるの。

作品の主人公「八神裕司」は、クラスメイトにまで知られる、超マザコン高校生。
けど無理無いわ、だって八神君の母親の「野美」さんったら、高校生の息子よりも若く見えるほど、超キュートなんですもの。
ぶっちゃけ見た目年齢ローティーン!
そのせいで主人公だけでなく、担任の「四日市明」先生や、クラスメイト達まで、彼女にメロメロ。
野美さん最愛の旦那様(主人公にとっては実の父親)「八神陽司」の存在を忘れて、毎日熱烈なラブコール合戦を繰り広げてるの。
罪作りな美魔女を狙う狼の群れ…主人公は愛する母親を護る事が出来るのか!?

作品全体の粗筋紹介はこれくらいにして、今夜はその「八神くんの家庭の事情」より、第1巻に収録されてる「扇情のメリークリスマス」の巻を紹介よ!

花も飛ばない男子校…クリスマス・イブの火種は、主人公のクラスメイトである一ヶ谷一樹君の、「その日は俺んち両親居ないから皆で宴会やろうぜ!」の何気無い一言。
それにクラスメイトの二村純二君が「歳暮で貰った酒瓶持ってく」と乗っかり、同じくクラスメイトの三宅勇三君が「人数増やして派手に行こう!煙草も無礼講!」と盛り上げた所へ、担任の四日市先生が会話に割り込んで来たの。
「八神!!絶対母さんを連れて来いよ!今の事黙ってて欲しかったらな!」
あらら~~…未成年の飲酒喫煙は天下の御法度、3人ともヤバイ発言押さえられちゃったわねェ~。
四日市先生ったら、八神君達の宴会に、自分も参加する気満々ね。
八神君にお母さんを連れて来て貰い、酒席のムードに乗じて迫ろうって魂胆なんだわ。
まったく…独身の男性教師は、これだから嫌ねェ!
超マザコンを自認する八神君の答は勿論NO!
担任に逆らった事で己がペナルティ食らうとしても、愛する母さんを飢えた狼の手に渡す真似は出来ん!!――流石、叶わぬ恋に生きる男は覚悟が違うわ。
けどクラスメイトの友人達は、学校の処分を恐れて、あっさり四日市側に与してしまう…それどころか新たな餌を敵に与えたの。
「アメリカではクリスマスツリーの枝にヤドリギを吊し、『その下に立つ女の子にはキスをしても良い』って風習が有るんだって!それを俺らの宴会でやらないか?」
一ヶ谷君の提案に、皆の鼻息は荒くなる。
相反して、八神君の顔面は限り無く透明なブルーに…
友人達の悪乗りは止まらず、彼らの邪な計画はクラス中に拡がり、内輪だけだった筈の宴会は、「八神の母さんとキスするチャンス有のクリスマス会」に名を変えて、籤引きで当たった10名の男達(四日市先生含む)が参加する規模に発展したの。
男10人がかりで1人の女(しかも人妻)に襲い掛かろうだなんて…思春期の男子はこれだから嫌ねェ~!
「既に1人2千円で会費徴収済だから、当日絶対に母親連れて来いよ!」なんて、諸悪の根源の友人から命令され、激怒する八神君。
でも…彼だって思春期の青少年、好きな女性にキスをしたくなる御年頃。
その日、学校から帰宅した彼を待ち受けていたのは、玄関前で熱いキスを交わす両親の姿。
未だにラブラブな彼の両親は、今でも毎日最低2回はキスしてるそうなの。
実の父親が数え切れないくらいキスをしてるなら、その内の1回くらい実の息子がキスをしても許されるんじゃあ…?(←謎理論)
何より…キスで子供は出来ない!
悪魔の囁きに耳を借してしまった八神君は、明くる朝、学校で悪友達に「当日ちゃんと母さんを連れて行く」と約束。
迷いを断ち切り不敵に笑う彼の顔を見たクラスメイト達は、「遂に八神が実の母親相手に本気になった!!」とどよめく。
「これは手強いぞ…!本気の八神を倒さなきゃ、奴の母さんにキス出来ねぇ!!」「こっちも本気でかかんねーと…!!」――斯くして1人の人妻を巡って、男達によるイブの血戦の火蓋が開いたの。

「あ、でも未だ母さんに話をしてなかった!」、肝心な事に今更気付いた八神君は、その晩、夕飯の支度をするお母さんに、悪友一ヶ谷君宅でのクリスマス会について話す積もりが、思いがけず父さんとの馴れ初め話を聞いてしまうの。
奇遇にもそれは、ヤドリギに纏わる思い出だった。
クリスマス・ツリーの枝にヤドリギを吊るし、その下に立つ女の子には、キスをしても許されるという外国の慣わし。

「キスをされた女の子は怒っちゃ駄目なのに、母さん知らなくて、学校のクリスマス・パーティーでキスをした男の人を、人前で思い切りぶってしまったの!」

実はそれがお父さんとの馴れ初めなのよって、お母さんは八神君に照れながら、でも懐かしむ様に話してくれた。
八神君の心から毒気が急速に抜けて行く…代わって満たすのは罪悪感。
自分は知らずに、母さんの大事な想い出を汚そうとしてたのか…

終業式の日でもあるクリスマス・イブ当日、八神君は四日市先生とクラスメイト達に、「親戚のおばさんが交通事故に遭い、母さんは急遽実家へ帰る事になった」と嘘を吐いたの。
…そんな…野美さんが来ないなんて…ツリーにヤドリギいっぱい吊るしたのに…男だらけのクリスマス・イブなんてあんまりだ!!――と絶望する皆。
「歯を30分も磨いて来たのに!!」
「俺なんか婚約指輪用意したのに!!」
「何考えてんだ四日市!?」
…ほんとに何考えてんでしょーねェ。(笑)
目的を失った集まりは自棄酒パーティーへと移行、泣きながら管を巻く四日市先生とクラスメイト達を、不承不承宥める八神君だった。
今頃、母さんは父さんと、久し振りに2人切りでクリスマス・イブを過ごしている筈…身を引いたのは八神君なりの罪滅ぼしの意識から。
母さんは何時だって父さんを一番に思ってる、お邪魔虫の自分は分を弁え、イブは消えていよう…と深夜11時を回る頃に帰宅した八神君だったけど、意外な事に、お母さんも、お父さんも、クリスマス・パーティーの準備をしたまま、息子の帰りを待ってたの。
「先に眠ってると思ったのに…!」と驚く八神君に、お母さんの野美さんは、「裕司に彼女が出来るまでは、クリスマスは家族で過ごすの!!」ときっぱり告げたのよ。
お母さんが一番に思ってるのは、父さんだけでなく息子もなのね、良いお母さんねェ~、八神君が夢中になるのも解るわ!
ちなみに当の八神君は、お母さんだけにクリスマス・プレゼントを用意していて、お父さんのは忘れてたみたい…遅くまで帰りを待っていてくれたのはお父さんもなのに、イケない息子ねェ。(笑)
皆、家族は大事に、お父さんお母さんは平等に愛してあげてv依怙贔屓は駄目よ!

さてここで今夜のクリスマス・ソングを紹介、「Rockin' Around The Christmas Tree」!
作詞・作曲者は「赤鼻のルドルフ」のメガヒットでも知られる、アメリカの偉大なソングライター、ジョニー・マークス。
1958年ブレンダ・リーが歌ってレコードを出すや、忽ち大ヒットを飛ばしたの。
ヤドリギの下、キスをしようと立ち止まる恋人達が、歌詞の中に出て来るの…今回にぴったりのクリスマス・ソングでしょ?
また、歌詞に、通常なら感謝祭(Thanksgiving Day:サンクスギヴィング・ディ)の時食べるイメージのパンプキン・パイが出て来るけど、これはアメリカのクリスマスが感謝祭繋がりで拡がってった事を表してるんだと思うわ。
アメリカのクリスマス風景が目に浮かんで来るような、明るく賑やかな雰囲気のクリスマス・ソングでしょ?(歌はこちらを参考にしてね♪)

それじゃあまた、明日の夜もメリーと楽しく、クリスマス・ソングを歌いましょ♪



【Rockin' Around The Christmas Tree(クリスマスツリーの周りで踊ろう)】




Rockin' around♪
The Christmas tree at the Christmas party hop♪
Mistletoe hung where you can see♪
Every couple tries to stop♪
Rockin' around♪
The Christmas tree let the Christmas spirit ring♪
Later we'll have some pumpkin pie and we'll do some caroling♪

You will get a sentimental feeling♪
When you hear♪
Voices singing let's be jolly♪
Deck♪ The halls with boughs of holly♪
Rockin' around♪
The Christmas tree have a happy holiday♪
Everyone dancin' merrily in the new old fashioned way♪


You will get a sentimental feeling♪
When you hear♪
Voices singing let's be jolly♪
Deck♪ The halls with boughs of holly♪
Rockin' around♪
The Christmas tree have a happy holiday♪
Everyone dancin' merrily♪
In the new♪
Old♪ 
Fashioned way~~~♪



【訳】

クリスマスツリーの周りで踊ろうよ
醒める事の無いクリスマスパーティーで
ヤドリギが吊り下がってるのが見えるね
カップル達が立ち止まろうとしてる
クリスマスツリーの周りで踊ろうよ
クリスマスの魂を奏でよう
その後は皆でパンプキンパイを食べて
そしてキャロルを歌おうよ

陽気になって歌っている
そんな声を聴いたら
ちょっと感傷的になってしまうかも
ヒイラギの枝で玄関ホールを飾ろう
クリスマスツリーの周りで踊ろうよ
楽しい休暇を過ごそう
皆楽しそうに踊ってる
新しいけれど昔から伝わる楽しみ方さ

陽気になって歌っている
そんな声を聴いたら
ちょっと感傷的になってしまうかも
ヒイラギの枝で玄関ホールを飾ろう
クリスマスツリーの周りで踊ろうよ
楽しい休暇を過ごそう
皆楽しそうに踊ってる
新しいけれど昔から伝わる楽しみ方さ



…こんばんは、びょりです。
息子がマザコン(母親第一)ってのは、母親的には嬉しいでしょうな。
少年漫画雑誌で連載していた作品ですが、少女漫画雑誌で連載してたとしても、同じく人気呼んでたと思います。
後年、漫画とは全然異なる設定でテレビドラマ化、ファンから不満の声が殺到してたっけ…。

今夜の写真は、今年のクリスマスに、横浜山手西洋館の内の1つ、山手234番館にて飾られてたクリスマス・ツリー。
ヤドリギは吊るされてませんが、アメリカのクリスマスをイメージしてのものだそうな。
ちなみにクリスマスのヤドリギの習慣については、こちらの記事をご参照ください。


コメント
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