ミス・メリーのクリスマス雑学講座♪

今年もブログ主に代わってクリスマスソングを歌うわよ♪

2017年、クリスマスには歌を歌おう♪その11

2017年12月31日 18時11分35秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
いよいよ1年が終わるわねェ~今年は貴方にとって良い年だったかしら?
来年は…取敢えず今年より暖かくなれば良いと思うわ。
寒かった1年を締め括る様に、今日なんか東京では雪が降ったそうよ!
メリー北国出身だけど、寒いのは苦手なの…。

「少年&青年漫画に登場するクリスマス・シーン」、第11夜目に紹介するのは――大晦日だよ!「ドラえもん」!!
以前は大晦日恒例テレビ番組の1つだったわね。
1970年頃~1996年まで、小学館発行の月刊学年誌「よいこ」・「幼稚園」・「小学一年生」~「小学六年生」等で連載。
当時の作者名義は「藤子不二雄(藤本弘氏と安孫子素雄氏のユニット名)」で、現在は「藤子・F・不二雄(藤本弘氏)」名義…な事はよく知られてるわね。
未来からタイムマシンに乗って、やって来た狸、もとい猫型ロボットの「ドラえもん」が、勉強も運動も苦手な小学生「野比のび太」を助けようと、お腹の四次元ポケットから未来の道具を出しては、ご近所を巻き込む大騒動に発展する物語。
1979年2度目のテレビアニメ化が大ヒット(1度目のテレビアニメ化は1973年に日本テレビで放送)…以来ずっとテレビ朝日で放送中の国民的長寿アニメ。
タケコプター、どこでもドア、机の引き出しの中のタイムマシン…貴方も昔憧れたんじゃないかしら?

その「ドラえもん」の中より今回紹介するのは、小学館てんとう虫コミックス8巻に収録されている、「マッチ売りのドラえもん」!

楽しいクリスマス・イブなのに、のび太の心は憂鬱…。
理由は同じ組の憧れの女の子、しずちゃん(本名:源静香)の家での毎年恒例クリスマス・パーティーで、隠し芸をやらねばならないから。
芸事に疎い彼としては出来れば遠慮したい、でもクリスマス・パーティー自体は行きたいし、行ったからには隠し芸をやらないとクラスのガキ大将ジャイアン(本名:剛田武)に怒られる。
そこで何時もの如くドラえもんに、何か良い知恵無いか訊きに行くと、ドラえもんも心得ていて、事前に考えてくれていた。
「この本読んでみな」と差し出したのは、アンデルセン作「マッチ売りの少女」の絵本…今更ァ?と思ったのび太だけど、取敢えず頁を開いてみる…。

「マッチ売りの少女が、こごえそうになって、マッチをすりました。
 光の中に、あたたかいストーブが…おいしそうな食べ物が…クリスマス・ツリーが…大好きだったおばあちゃんがあらわれました――
 
 ――そしてマッチ売りの少女は、おばあちゃんにだかれて、天へとのぼり…」

「…何べん読んでも悲しい話だなァ」と涙を流すのび太に、ドラえもんは驚きの事実を告げた。
「実はこれ本当に有った話なんだ。
 未来の世界から、タイムマシンで昔へ行った人が、『ドリームマッチ』を落として来たんだ!それを少女が拾ったんだよ」

…へ~知らなかった…マッチ売りの少女って、ノンフィクションだったのね――ちょっとちょっと~~!!実しやかに嘘吐くわねェ~。
「マッチ売りの少女」はデンマーク出身の童話作家、ハンス・クリスチャン・アンデルセンの作として1848年に発表された、れっきとしたフィクションなんだからァ~とツッコミする間も無く、ドラえもんは四次元ポケットの中より「ドリームマッチ」を取り出したの。(ここ、頭の中で例の効果音流してね♪)

「ドリームマッチ」とは、心に思ってるものを映し出すマッチとの事。
「これで皆が思ってる事を次々当てれば、良い隠し芸になるんじゃない?」と、ドラえもんはのび太に言った。
出されれば早速試したくなるのがのび太――シュッとマッチを1本擦ると、モデルガン、双眼鏡、車のプラモデル等が、炎の中に浮かんだ。
「何だ、これ?」
「今年のクリスマス・プレゼントに、ぼくが欲しいと思ってる物!」

良い機会なので、パパやママが今年クリスマスに何をくれる積りか、探りに行くのび太(とドラえもん)。
居間で寛ぐパパの前でドリームマッチを擦ってみる――すると炎の中に浮かんだのは、大きな目覚まし時計。
当てられたパパは、「これでもう寝坊しなくて済むだろう」と言った。
ガッカリしたのび太は、今度はママの前でドリームマッチを擦ってみた――炎の中に浮かんだのは恐怖のゲンコツ!
「火遊びはいけません!!」と叱られた2人は、一目散に逃げ出した。

夕方、のび太とドラえもんは、ママに帰りが遅くなる事を告げて、しずちゃんの家に出掛けた。
のび太達が出掛けた後、パパはママに「折角のクリスマス・イブなのだし、久し振りに夫婦水入らずで、映画でも観に行かないか?」と誘った。
パパの言葉に大喜びで頷くママ。

一方、のび太は道々ドリームマッチを擦って遊んでたせいで、まだしずちゃんの家に着いていなかった…ドラえもんに「遅刻するぞ!」と急かされ、目的地へ向かう。
すると今日のパーティーに参加する筈の友人達が、ゾロゾロ道を戻って来るのに出くわした。
「実は…」と、金持ちボンボンのスネ夫(本名:骨川スネ夫)が、訳を話そうと口を開く、そんな彼にのび太は「当ててみせるから!」と言って待ったをかけた。
ドリームマッチをシュッと擦る――炎の中に浮かんだのは、熱を出してベッドに寝ている、しずちゃんの姿…そうか、それでパーティーは取り止めたのか、と合点がいくのび太。
折角隠し芸を用意したのに~とガッカリしたものの、パーティーの招待者が病気じゃ仕方ない。

外は木枯らし吹いて寒いから、早く家に帰って暖まろう…と、のび太とドラえもんは引き返した…が、自宅に戻ってみれば鍵が掛かってる!!
どうやらパパとママは出掛けたらしい。
門の前で震えながら待つも、パパとママはなかなか戻らなかった。
お腹も減って来たし…クリスマスだってのに、何て悲惨なんだ!!
「そうだ!あのマッチで暖まろう…!」
2人は鼻水垂らしながらドリームマッチを擦り続け、考えられる限りの暖かい&温かい物を思い浮かべる。
ストーブ…湯たんぽ…暖炉…焚き火…ラーメン…大火事…
「…マッチ売りの少女の気持ちが解るなァ…」と呟くドラえもんだった。


…2人とも、大火事は倫理的に不味いんじゃないかしら?(笑)
でも思い浮かべずに居られないほど寒い状況なのが良く解ったわv
のび太君は珍しくジャイアンに虐められず、スネ夫に馬鹿にされず、しずちゃんに嫌われもせずに済んだけど、悲惨なクリスマスに終わったわね~。
ちなみに「マッチ売りの少女」は、作中にクリスマス・ツリーが登場する事で誤解されがちだけど、クリスマス・イブの話ではないの。
詳細は以前の記事を読んで頂くとして…実は大晦日の話なのよ。

という訳で今夜紹介するクリスマス・ソングも、英語圏では大晦日に歌うのが慣わしになってる、「Auld Lang Syne(オールド・ラング・サイン)」――ではなく、今回はその日本バージョン「蛍の光」!
スコットランド民謡が原曲の「Auld Lang Syne」は、再会した旧友と思い出話をしながら酒を酌み交わす、という詞の内容…ところが日本に渡り、稲垣千頴氏が詞を作ってあてた「蛍の光」は、卒業式やデパートの閉店時等で頻繁に流された為に、再会とは逆の「別れ」のイメージが強く染み着いてしまったの。
でも今の日本でも、大晦日恒例のNHKテレビ番組「紅白歌合戦」のエピローグや、ディズニーランドのカウントダウンに使われたりしてるわね。
歌はこちらを参考にしてちょうだい♪
それと英語バージョンの方も貼っとくから聴いてみて♪
それじゃあ皆、良いお年を迎えてね♪



【蛍の光(Auld Lang Syne)】




蛍の光♪ 窓の雪♪
書(ふみ)読む月日♪ 重ねつつ♪
何時しか年も♪ すぎの戸を♪
開けてぞ今朝は♪ 別れ行く♪

止まるも行くも♪ 限りとて♪
互(かたみ)に思ふ♪ 千万(ちよろづ)の♪
心の端を♪ 一言に♪
幸(さき)くと許(ばか)り♪ 歌ふなり♪



…こんばんは、びょりです。
今日は間に合ったぞ…!
今回は何となく英詞で全部通そうかと思ったのですが、東京に雪が降ったもんで…「窓の雪」~♪って事で、そっちを取り上げました。

ドラえもんは今も大晦日に放送してるけど、枠が夕方に移ったようで…。

今夜の写真は上野駅にパンダツリーと共に飾ってあった、でっかい熊手。
クリスマスに歳末に正月にと、日本の街は忙しい。
では皆さん、良いお年を~!

コメント
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