瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

箱根雨中その4

2012年10月20日 20時05分20秒 | 旅の覚書
1泊2日の旅レポも漸く終盤、思い返せば長かった…。
終る頃には秋迎えてるし。(汗)
ぶっちゃけ雨に祟られて食っちゃ寝しかしてない、今回特にそんな感じですが、前回の続きです。(汗)



6/9の土曜日朝6:15、目覚めはシトシト降る雨音で。
朝ご飯を食べに廊下へ出たら、ドアの横に新聞が挿してあった。
朝刊を部屋まで届けてくれるとは流石高級リゾートホテル、ちなみに前日頼んでおいた通り読売新聞でした。

    

7:30朝食、場所は昨夜ディナーを頂いた、ヴェル・ボワにて。
テーブルには清潔な白のテーブルクロスが敷かれ、可憐なフラワーポットが彩りを添えています。
窓の外で降る雨は激しさを増しており、雀が雨宿りをしにやって来た。
濡れたテラス席が何だか物悲しい眺め。

    

そんなアンニュイな気持ちを吹き飛ばす目覚めのジュースは、オレンジ・グレープフルーツ・トマト・ヨーグルトドリンクの中より選べる。
私はグレープフルーツジュース、相方はトマトジュースを選んだ。
勿論トマトジュースには、レモンをギュッと絞って。
絞り立ての冷たい生ジュースで、頭スッキリ覚醒。

焼き立てパンは、パリパリのクロワッサンと、卵たっぷりブリオッシュ。
割るとホカホカ湯気と共に、香ばしい香りが立ち昇った。
バターとニューサマーオレンジジャムを塗って頂きましょう。
このホテル特製のジャムは、如何にも生の果物煮詰めて作りました~って味、くどく無い自然なオレンジの甘苦さだった。
よく見られる四角い銀紙に包まれたバターじゃないのもポイント高い。
2~3万も宿泊費取るようなホテル&旅館で、んなの出された日にゃ残念さハンパ無いっすよ。
感心しつつ、小皿に切り分けられたバターは、全部使い切らせて貰った。

    

そしてやはり朝食のメインといったら、輝くレモンイエローのプレーンオムレツ!
三島産の美味しいトマト入りプチサラダと、やまゆりポークの粗挽きソーセージと、ミニハッシュドポテトを添えて。

メインは他にスクランブルエッグ、フライドエッグ、或いはスープとフレッシュフルーツを選ぶ事も出来た、またソーセージではなく味噌漬けベーコンも選べたけど、私も相方もオムレツ&ソーセージのコンボ以外に選択の余地無、それが譲れないリゾートホテルモーニングのジャスティスというものでしょう。
ここのホテルとしては味噌漬けベーコンの方がお勧めだったらしいけど、売店で大きく宣伝して売ってたし、けど2人ともベーコンはどちらかと言えば苦手なのだ御免。
美しく焼かれたプレーンオムレツは絶品、サラダも新鮮で美味しかった。
しかしソーセージ1本だけというのがちと寂しく…やっぱりここのホテルは量が少ない。(サラダも本当にプチ)
ドレッシング・ケチャップ・ジャムが容れてある、蓋付きの小さな白い容器がミニ丼みたいで可愛いかったです。

    

食後は紅茶で(頼めば食前でも可)、ミルクは昨夜の様に泡立ててあったけど、何故か冷めていた。
砂糖は昨夜と同じくブラウン&ホワイト。


    

朝ご飯を食べ終えた後は、特に行く場所も無いんで、ホテルの館内を見学したりしていた。
ホテル最上階に展望ラウンジが在ると聞き行ってみる。
階段上って約7階辺りか、三方硝子張りの小さな小部屋。
流石高級リゾートホテル、椅子が並べてある。
更に有事の為か電話も備え付けてある。
「スカイウォーク」なんて呼び名付けながら、実際はアパート屋上レベルの展望台だった、エピナール那須とは格が違う。
本音を言えば山のホテルのそれも殺風景で、ラウンジと呼べるイメージは持てなかった。(笑)
てかエピナールさん比較対照に使って申し訳無い(汗)、コストパフォーマンス考えたらエピナールも良いお宿ですよ。

    

この日はどんよりとした雨空で、見晴らしを楽しむには不向きだった。
晴れてたら緑と山に囲まれた青い鏡の様な湖という、絵葉書の様な景色を眺められたのだろうな。
富士山まで見晴らせたろうし…梅雨時に行くと安く泊れるが、観光面でデメリット有るわ。

その後、売店覗いて土産買ったり、帰る荷物を纏めたり、TV観たりして、チェックアウトまでゴロゴロ過し、雨の中外に出るのも面倒という事で、ランチもこのホテルで取る事にした。(ランチ割引券貰ってたんで)
事前に予約しておいたのは「伝統のハンバーグコース」。
頂くレストランは朝、夕と同じくヴェル・ボワ。
テーブルの上の花は、朝とは変えてありました。(写真撮り忘れた…)

    

前菜は夏野菜と海の幸のテリーヌ、崩すのが勿体無い美しさです。
若草色のソースが爽やかな初夏に相応しい、皿上の極上アートで御座います。
メモ取り忘れた為(…)詳しく紹介出来ませんが、中の具材はサーモン・海老・オレンジ・アスパラ・ホタテ・赤パプリカ等…それを葱の薄皮で巻いて形作る技が素晴しい。
ソースはえんどう豆だったか?…オレンジの甘酸っぱさが海鮮の臭味を消し、具材を爽やかに引き立ててました。

ホテル特製のポタージュはカボチャ、滑らかな舌触りで仄かに甘い味。
ここのホテルの料理は全て素材を殺さぬ薄味なのですね。

    

パンはディナーの時にも出た、胡桃とドライイチジクの黒糖パンと、フランスパン。
雨の日の肌寒い室温の中で食べるのに嬉しいホカホカの焼き立て。

満を持して登場のメイン料理――「富士箱根山麓牛肉のハンバーグステーキ、シェフオリジナル・デミグラスソース」。
普段食べてるハンバーグとは全く違う味わいです。
ナイフを刺した途端にジュワッと肉汁が溢れ出す。
上等の牛肉を使ってるからこそのミディアムな焼き加減、甘めのデミグラスソースと絶妙に合います。
良い肉使って作るとハンバーグもご馳走になるんですね、ボソボソしてるなんて有得ない、きっと冷めても美味しく頂ける事間違い無し。
付け合せの素揚げされた新ジャガとプチトマトまで、甘くて美味しかったです。

    

メインを食べ終えた後、テーブルの上を一旦片付けて、シェフ特製デザートと、食後の紅茶が運ばれて来た。
デザートは遠目でキノコかと錯覚した。
薄焼きサブレの傘が大きくて、キノコなイメージなんですよ。
チョコレート味のムースケーキに、フルーツを重ねて、キャラメルアイスを載っけてたっけか?(汗)
済みません、大分時間が経ったんで、詳細忘れちゃってます。(汗)
下のアングレーズソースが絶品でした。
メチャ甘そうで、意外とそうでもない、フルーツと一緒に合せて食べると丁度良い。
アーモンドの甘いサブレを割って、冷たいアイスのアクセントに。
絶妙な計算の下に作り出された甘味のアートです。

紅茶のミルクはやっぱり温められ、泡立ててありました。
〆てサービス料込み4,042円………………割引券使って3千円台で済んだけど…お高いですね。(汗)
偶の贅沢って事で、まぁ、いいか…。
んでランチに関しては充分な量に感じられた。
がっつり食べたきゃ、それ相応の料金払えって事だろうか?


  

食べてばかりだとお腹張って苦しいので(汗)、結局庭園を散歩する事にした。
ティーラウンジのテラスから、庭へ下りられるようになっていて、出入り口に傘も用意されている。
またタイミング良く、雨も小降りになって来た。

    

白い紗越しに観る様な景色、ぼんやり靄ってます。
森の向うの湖に目を凝らせば遊覧船が過ぎて行く、こんな雨の中でも運航してるんですね。
ティーラウンジを出て正面、芝生にポツンと何かが有るのが、御覧になれるだろうか?

    

山のホテル60周年を記念し、リニューアルした日時計だそうです。(記事1番上の写真もそうです)
日時計の先端には地球儀が取り付けられている、その頂点は山のホテルを位置しているとの事。
かつて三菱四代目社長、岩崎小彌太男爵の別邸だった時代、ここは「見南山荘(けんなんさんそう)」と呼ばれていたそうな。
名付けたのは大漢和辞典の編纂者で漢学者の諸橋轍次氏。
岩崎男爵はここで専ら、イギリス留学時代に覚えた、狩猟やゴルフを楽しんでいたとの事。
時代は過ぎ、現在は旅人が宿を借りて、一時の貴族気分を満喫するようになったとさ。



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