瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

あにめぞん感想、ざっくばらん43

2012年10月07日 22時20分02秒 | 漫画&アニメ
秋だというのに、家のベランダには、朝顔が咲いている。
夏には咲かなかったというのに、今頃…。
それはさて置き前回の続きです。


・第43回「恋の火花がスパーク 五代と三鷹入院騒動」 脚本:伊藤和典 コンテ・演出:向後知一 作画監督:音無竜之介(高橋ナオヒト)

…骨折エピソードの後編、作画監督に絵の上手い人が当った為、前回より動きが良くクオリティ高い印象持てるが、アニメ独自の工夫が薄く、個人的には低い評価付けてしまう。
前回も後半~の駆け足ダイジェストはどうなんだって感じたけど、クリスマス回のセーターを持って来たのには好印象。
今回は中期開始~今迄の展開が嘘の様な原作準拠ぶり。
中期に入ってから嫉妬を露にせず真意が掴めなかった響子さんが、モノローグかまして雪の上に「馬鹿」と書くなんて。
いったいぜんたい急にどうして原作通りにしたのでしょう?
前半大幅な省略・改変した事で、堪忍袋の緒を切らした原作ファンが、クレームのお葉書と電話を寄越した為でしょうか?
その事でやる気失くした脚本家が、「原作通りならいーんだろ!!」と、ヤケクソで書いた結果でしょうか?(邪推)

しかし急遽原作の人間関係に戻されても違和感抱くだけなんですよ。
この回の五代と三鷹の対立・共感は、原作通りに関係を築き上げて来てこそのもの。
中期あにめぞんがここまで描いて来た、管理人響子さんと住人五代、響子さんを慕うテニスコーチ三鷹、という3人には有り得ない展開に感じられます。
折角独自の道を切り拓いてたのに、疲れて諦め元から敷いてあった道を歩く様な残念さ。
この後あにめぞん中期は52回で終了し、再びスタッフ交替となる。
個人的推理だが、この骨折回が原作ファンの苦情のピーク期で、CD・脚本家が降りる事決定したんではないかな~と。

この回で印象に残ったのは、朱美さんの「死んだ人は裏切らない」って台詞。
他の女に囲まれる五代と三鷹の姿に幻滅し、惣一郎さんに縋る響子さんへの皮肉。
興味が薄かったらしい響子さんと五代の恋の描写はぞんざい(笑)でも、亡き夫を想う響子さんの心情を中期あにめぞんスタッフは丁寧に描いていた。
「時が経てば、管理人さんも引篭もった穴から出て来るだろうと、僕は楽観視していた」という五代の台詞と、近付く春に気付かず縮こまる草の芽をオーバーラップさせる演出。
こういう風物での比喩表現は流石安濃監督と恐れ入る。
あと、やはり晶ちゃんを登場させなかった事は、話をすっきり見せる上で正解だと感じた。

(個人的評価)脚本× 演出△ 作画○ …今回の予告ナレは響子さん。ちなみに五代のラジカセから流れた歌は、最初のEDを歌った来生たかおの「もう少し遠く」。「明日晴れるか」のB面がこの歌だったのです。来生さんの歌声は耳に心地好くて好きだ。


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あにめぞん感想、ざっくばらん42

2012年10月06日 14時25分31秒 | 漫画&アニメ
今日も暑い~三連休中に衣替えしようと考えてたのに~。
只今衣替え予定日を何時にするか思案中、それはともかく前回の続きです。


・第42回「五代くん骨折!恋のチャンスは病室で!!」 脚本:伊藤和典 コンテ:鈴木行 演出:近藤英輔 作画監督:小川博司

…同じ話でも間を空けて観ると印象が変るもの。
本放送の頃はこの回、自分の中でワースト1に輝いてたんすが、現在観るとそこまで酷いものじゃなく、むしろ原作を観た事無い人に理解出来るよう話を纏めているなと。
試しに原作知らない友人に観せたら、問題無く笑って楽しんでたんで。
原作では何回かに渡る中編で、五代の従妹の「晶ちゃん」ってキャラが登場するが、アニメでは省略し、三鷹と響子さんと五代とこずえの四角関係に話の焦点を絞っていた。
個人的にはこの改変は悪くないよう感じられる、以降の話に絡む事無く嵐の様に通り過ぎただけなキャラの印象だったもんで。
響子さんのヤキモチを増幅するだけの存在価値なら、こずえちゃんでも充分事足りたろう。

が、アニメのこの回では他にも色々省略している。
最大の問題は「響子さんの気持ち」。
アニメ中期の響子さんは嫉妬を露にしない、何時もニコニコ笑ってて感情が読めない。
響子さんのヤキモチに魅力を感じてるファンには、そこが最も許し難い点である。
だが何故中期アニメスタッフは、響子さんの嫉妬心を描写しなかったのだろう?
当時のディレクターのインタビュー読むに、原作を知らない一般視聴者を意識しての改変だったらしいが、安濃CDの意向も絡んでいたんだろうなと。
中期あにめぞんの響子さんは、ラブストーリーのヒロインではない。
作品のシンボルでマドンナ、五代にとっては憧れの管理人でしかない、そういう風に描かれている。
OP「好きさ」で流れる映像よろしく、彼女を見詰めているだけの五代からは、その内心を読めなくて当然。

原作では2人がマジ喧嘩し、珍しくも力関係が五代>響子に逆転する回、だがアニメでは少々ニュアンスが違って、管理人の立場で居続けようとする響子さんVS住人五代の構図になっておるのだな。
五代の「管理人さんには解りません…響子さんなら……」という呟きから、それが推察できる。
原作では五代が響子さんに「バカヤロー!!!」と怒鳴る。(但しコソコソと自室内で)
それに対して響子さんが「あたしに向ってバカヤローとは何だ!?おう、てめぇ、もういっぺん言ってみろ!!!」とリングに上る。(違う)
その後屋根から落ちそうになった響子さんが、五代の力を借りようとせず意地張るものの、結局は助けられて叱られて、何故か五代が代りに落ちて骨を折る。(笑)
原作の2人は、お互い相手が自分を意識している事は解っているんですよ。
で、真正面からぶつかり合う事で、その認識を再確認した、というのが原作回のニュアンスかと。

一方アニメ版では、何時までも管理人と住人の関係のままで居る焦燥から、思わず五代が爆発してしまったというニュアンスに変更されている。
「五代さん、どうかされたんですか?」
「放っといてください、『管理人さん』には関係有りません」
「そんな…管理人として住人を心配するのは当り前でしょう?」
中期あにめぞんの響子さんは、さながら夏目漱石「坊ちゃん」のマドンナ的ポジションすな。
鍵握ってる人物でありながら、舞台に上ろうとしない、それを坊ちゃんから詰られる。

原作での2人の関係を一旦置いて、アニメ独自の2人の関係を理解しようとすれば、この回は味わい深いものになる事を、成長した今になり覚りました。
とはいえ後半は急ぎ足でダイジェストになってしまっているのは減点。
観直してワースト1ではなくなっても、出来はかなり悪いのに変わり無く。
作画が崩れてたのが輪をかけてクオリティ下げてますな。
失礼を承知で言わせて貰うが、小川さんは個人的に、あにめぞん中ワースト1の作画監督さんである。

(個人的評価)脚本△ 演出× 作画× …今回の予告ナレは三鷹さんでした。


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あにめぞん感想、ざっくばらん41

2012年10月05日 20時05分40秒 | 漫画&アニメ
昨日は久し振りに雨に濡れた。
3ヶ月振りかもしれん。
自分の晴れ運も有ろうが、実際今年関東は雨が少ない、水不足大丈夫だろうか?
それはさて置き前回の続きです。


・第41回「湯上り響子にドキッ 露天風呂のぞき合戦」 脚本:小西川博 コンテ・演出:吉永尚之 作画監督:河南正昭

…原作では骨折エピソードの後に来る温泉回、確か五代のお婆ちゃんが、「孫の骨折騒ぎで周りに迷惑懸けたから」って理由で、旅行費出してくれたんじゃなかったっけ?
だから一刻館住人だけでなく、三鷹さんも同行しているっつう。
次回がその骨折エピソードだと知れば、順番逆にして欲しかったように思う。
正月に放送=「ドキッ!?美女丸見え!?ポロリも有るよ!!」な~んて連想し、温泉回を持って来たんですかね~?(なんかタイトルもその手の番組意識したものだし)
しかしタイトルから期待出来るほどのサービスシーンはあまり無い。
中期あにめぞんは朱美さんのベビードールもスケスケじゃない、基本ストイックな作りなのです。
見えそうで見えない演出が歯痒いジレッタイ。
前半は主に男湯での覗き展開、しかしテンポが鈍い為ちっともドキドキしなかった。
てか作画スタッフの大半が正月休みでも取ったのかと勘繰ってしまう動きの無さ。
作監が河南さんなのが救いで、静止画はそれなりクオリティだったけど。
響子さんの格好がセーラー服にしか見えない。(この頃マリンルックが流行ってたっけ?)
取敢えず女湯覗こうとして壁に首嵌り抜けなくなったなんて、世にも恥ずかしい死因とならなくて良かったね五代君。(笑)

後半は大体原作通りだけど、温泉地のモデルは伊香保?谷川?
狸が訪れる宿は谷川温泉○元荘だが。
中期あにめぞんは五代の妄想シーンをカットしてたのに、今回急に復活させた理由は何故?
ベストな寝る姿勢を目指して悪戦苦闘するシーンは、確かに今回の爆笑ポイント外すわけには行かない、だがここまで削り続けて原作に倣うは負け、ポリシー貫き妄想シーン抜きで表現してみせろよアニメスタッフ!!――なんて意地悪な感想持ったり。(笑)

脚本が中途半端に原作通りなのがよろしくない。
最後、五代は何故「(温泉に)来て良かった…」と呟いたのか、あの展開からは意味不明なんすけど。
演出も安易に雪で盛上げようとしたりで、やはり褒める気になれず、ただ一の瀬さんの旦那の1日と、交互に視点を切り替えるのは、工夫として良かったんでないかと。
快く留守番を引き受けた旦那さんマジ良い人過ぎる。(忘れず旦那さんへのお土産を買ってく響子さんも)
しかし犬に御節料理出すのはマズイだろ。
アニメの惣一郎さんは、何時も空腹で鳴いてる気がして可哀想。

(個人的評価)脚本× 演出× 作画△ …今回の予告ナレは久し振りに響子さんオンリーでした。


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あにめぞん感想、ざっくばらん40

2012年10月04日 21時43分52秒 | 漫画&アニメ
漸く涼しくなったと思ったら、台風の影響か蒸し暑さが戻って来た。
何時、衣替えするべきか悩む…。
それはさて置き、前回の続きです


・第39回「優しさがせつなくて Ⅹmasは恋の予感!」 脚本:伊藤和典 コンテ:小島多美子 演出:向後知一 作画監督:高岡希一

…マスター役の声優さんが読む前回までのナレーションに引き続き後編スタート。
ネタ晴らしになっちゃうんで今回は粗筋書きませんが…正直期待外れに終ったなという印象。(汗)
前編が非常に良く出来てただけに、観る側のハードルが上ってしまった為も有るだろうか?
風で塵が吹き飛ぶ様子、ストーブの描写等、物のリアリティーは流石と感心したけれど。
今回の軸であるところの石のネタ明かしが…個人的には今一だったかなと。
もっと石を贈った旦那の想いを、周囲の想像でも構わないから、描くべきだったと思う。
「響子さんに最初で最後に贈ったプレゼント」が、一体どんなエピソード有って渡されたのかも解らないままじゃあ、クライマックスに感動を連れて来ない。
それと石を巡ってのドタバタが足りない。
大事な石を任されたのに、あっさり電車に忘れてしまう坂本。
トラブルを引き起こしたり、解決の糸口になったり、便利に使われ捲りっすな~坂本は。(笑)
その石があっさりゴミ箱から発見されるのがまた……もう一捻り欲しかった。
苦労して見付けてこそ、五代君の響子への想いが浮彫りにされるというもの!
で、あっさり見付かって、今度は五代のプレゼントが「サヨウナラ」してしまうのも、予想通り過ぎて工夫が足りない。
それをまたあっさり五代は諦め過ぎ。(五代君らしいけど)
駅員はさて置き、バスの運ちゃんが客相手に無礼な態度取るのは、この時代当り前だったんでしょうかねぇ~?
ま~確かに国鉄時代、やたら高飛車な駅員さんは居たが。(笑)

作画も今回アップは綺麗だが、ロングになると影が付いておらず、崩れてたのが残念。
作監の高岡さんはマジカルエミで人気だったアニメーターさんで、あっちでは巧い人という印象持ってたんすが…ピンチヒッターという事で絵に慣れなかったか?修正が間に合わなかったか?
モブにマジカルエミのユッコちゃん&国分寺さんが出演してるのが個人的な楽しみ所。(笑)

「持ち主以外にとっては、只の石ころだから」
坂本のこの台詞が、今回の重要なポイントだったと思う。(微妙に違ってて御免)
自分のプレゼントを後に回しても、彼女だけの宝物を探して渡す。
そこを明確に描けたなら、原作の「星を掴む男」に匹敵する、傑作になったかもしれない。
「星を掴む男」も、響子さんの幼い頃の他愛無い願いを叶えようと、五代が頑張る話だった。
五代の武器は、そんな「彼女への思い遣り」なのだから。

(個人的評価)脚本△ 演出△ 作画△ …今回の予告ナレは一の瀬さん&朱美さんでした。(ってこのパターンで続ける気か)


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あにめぞん感想、ざっくばらん39

2012年10月03日 20時34分17秒 | 漫画&アニメ
鷹ファンの自分は今年プロ野球ニュースを観るのが辛い。
傷心を抱えていますがブログでは元気出して前回の続きです。


★第39回「恋はガッツで勝負!五代のバイト大作戦」 脚本:伊藤和典 コンテ・演出:片山一良 作画監督:中嶋敦子

…クリスマススペシャル前後編のアニメオリジナルストーリー。
1年の終りを前に、管理人室では大掃除の真っ最中。
庭では集めたゴミを焼きながら、ついでに芋を焼く――すっかり廃れた昭和の風景である。
押入れを片付ける響子さんを手伝い、賢太郎も火の番をしながら立ち働く。
「毎日掃除してるのに、良く掃除する所が見付かるもんだね」
働き者2人の姿を縁台で眺める一の瀬さん(賢太郎の母)は、煙草をふかして呆れ顔。

・注目ポイント1…大掃除中、響子さんが押入れに段ボール箱(大)を仕舞う際、ぐっと押して力が抜けた瞬間、反動で戻る描写がリアル。
・注目ポイント2…押入れから覗いてる響子さんの腰が色っぽいv

段ボール箱を収納しようとして、奥に何かが引っ掛かってる事に気付く響子さん。
そこには両掌に乗る位のサイズの、さながら薩摩芋の様な形状の石が、ごろんと転がっていた。
怪訝な顔でそれを掴み、水でゴシゴシと洗う、石の面に現れた米粒状の斑点を見た響子さんの瞳が輝く。

その日の晩、管理人室を訪ねた五代は、響子さんから見付けた石の調査を頼まれる。
「名前でも、特徴でも良いから知りたいんです。調べて只の石だと解っても、それはそれで構わない…!」
見た目はただの石ころ、しかし真摯な瞳で訴えられた五代は、彼女にとって曰く付きの大事な物である事を知る。
「お願いします!こんな事、五代さんにしか頼めなくて…」
壁の穴から四谷氏が覗いてますが。(笑)

彼女からのたっての頼み事、五代は早速次の日から、本屋で鉱物の本を読み漁る。
とそこへデートの待合せにやって来るこずえちゃん。

・注目ポイント3…今回のこずえちゃんはメチャ可愛いv

クリスマス商戦賑やかな町の通りを、2人仲良く腕組んで歩いてく。
途中見かけたショーウィンドゥで、ちゃっかりクリスマスプレゼントを強請ったり、こずえちゃんは甘え上手だなぁ。(笑)
前回、五代が肩を抱いた事で、仲が深まった様に感じられる。
可愛いガールフレンドの横で、しかし彼の内心に浮ぶのは、もう1人の彼女へのクリスマスプレゼント。
こずえちゃんとのデートを楽しみながら、響子さんへの恋心を募らせる、羊の顔してなかなかの鬼畜野郎だよ五代って男は。(笑)

夜、デートから帰った五代を、今度は一刻館の住人達が出迎える。

・注目ポイント4…こたつの上の熱燗から立ち昇る湯気で、画面が揺らいでるのがリアル。

「恒例、茶々丸でのクリスマスパーティー、今年もあんた参加するよね?」
「管理人さん次第じゃないですかぁ?五代君は」

住人達の指摘通り、響子さんが参加するなら、自分も当然駆けつける。
ライバル三鷹も参加するとあっては尚の事。
だが哀しいかな、苦学生の彼にはお金が無かった。
しかし「管理人さんのプレゼント、こずえちゃんのプレゼント、それにクリスマスパーティーの会費は欠かせない」って、こずえちゃんのプレゼントまで欠かせない辺りが五代君の真骨頂と言うか。(笑)
これを優しさと見るか、残酷と見るか、評価分かれるんでしょな~。
「家賃も払わねばならんし、こうなったらバイトを掛け持ちするしかない!!」
彼女とのサイパン旅行を控えて金が要る坂本(←少し金貸してやれよ)と共に、勤労の1週間が始まった。
或る時はヒーロー&怪人ショーでバイト(宇宙刑事敗北)、或る時はコンビニでバイト、或る時はマンホール下で清掃のバイト。
夜はクタクタになって住人達に弄ばれる隙も無し、「響子さんのふんどし姿(←無論、四谷氏の嘘)」にも反応無。
その甲斐有って何とか金が貯まったクリスマスイブ、五代は朝から町へ出掛けて坂本と会う。
彼の先輩は地質学に詳しいと言う事で、彼伝手に調査を依頼する為だ。
一旦別れ、夕方6時半に再び会う約束をし、今度はプラネタリウムでこずえちゃんとのデート。
彼女が欲しがっていた猫の…ブローチ?をプレゼントした五代への、こずえちゃんからのプレゼントはセーター引換券だった。
「手編みのセーターが間に合わなかったの」と、済まなさそうに謝る彼女。
いや~そんな済まなく思う必要無いぞ、こずえちゃん、だって彼、もう1人の彼女へのプレゼントは、君に渡した物以上に金かけてるんだから。(笑)
なんかバブル期、本命とそれ以外の男とで、バレンタインチョコの額に差を付ける女子大生の話を思い出してしまった。(笑)
ちなみに2人へのプレゼントを買った余りの金で、郁子ちゃんにもクリスマスプレゼントを買ってる。
賢太郎は眼中に無いらしいとこ、女に優しく男に厳しい、ルーミック男キャラっぽいなと感じる。(笑)

一方、響子さんは亡き惣一郎さんの実家である千草家で、石について調べていた。
そこへ五代が家庭教師のアルバイトにやって来る。
郁子ちゃんにプレゼント(だっぴゃ星人キーホルダー)を渡した彼は、あの石は惣一郎さんからの響子さんへのプレゼントだという事を知らされるのだった。

同じ頃、パーティーの準備に追われる茶々丸へ、参加メンバーが続々と集まって来ていた。
三鷹さんからは抜かり無くゴージャスな花束が届けられ、マスターはクリスマスツリーの飾り付け。
久し振りに町内のおっちゃん達も顔を見せに来る。

・注目ポイント5…今回の朱美さんはメチャ美人vてか、今回作画監督を担当してるのが中嶋さんな為、響子さんだけでなく女性キャラは皆美人で可愛かったv
三鷹さんの顔が縦に長かったのだけ、妙で気になったけど、全体的に絵が綺麗だったなと。

「変わり者の惣一郎おじ様が、響子おば様に渡した、最初で最後のプレゼント」
石の謂れを知った五代は、響子さんと一緒にパーティーへ向う間、複雑な気持ちを抱えていた。
ただの石ころを宝物の様にいとおしむ響子さん。
それは亡き夫から貰った物だからで、それが何であろうと彼女にとっては特別。
この上もしもあの石に、惣一郎からのメッセージが篭められていたならば……
自分がこれから伝える事柄で、彼女は亡き夫への想いを強くするに違いない。
迷う彼は響子さんとともにホームには降りず、車中に残って駅から去るのだった。
「必ず、パーティーには間に合うように帰ります!」と言い残して…。

・注目ポイント6…夜のシーンが美しい。車窓に映る像等、陰影の濃い画面作りが、冬の夜の雰囲気に合ってる。

…とこんな感じに、前編は響子さんが駅で三鷹と会い、五代と別れる所で終了です。
個人的にはこの話こそ、中期あにめぞんの良さが詰まってるように思う。
原作では断念した人情味の有る群像劇。
もし同様のネタで原作者が料理したら、多分こずえちゃん響子さんへのプレゼントを、間違えて渡してしまってのドタバタラブコメになったんでないかな~と。
ていうか似たテイストの話は原作にも在る、「星を掴む男」、ひょっとしたらそれをアレンジしたのかもしれんけど。
久し振りに顔を出した町内のおっちゃん達、お義父様、郁子ちゃん、坂本、三鷹、茶々丸マスター、朱美、四谷氏、一の瀬さん、賢太郎、こずえちゃん、そして五代、響子さんと、クリスマススペシャルに相応しいオールキャスト。
もう一声、一の瀬さんの旦那も隠し味で登場させて欲しかったけど(笑)、こんだけキャラ多く出ていながら、煩く感じさせない所に脚本家の腕を感じた。
また毎度の事ながら、物の質感がリアルに伝わって来る。
電車の発車シーン等々、実写ドラマ並のリアリティーで感動した。
「そんな事より原作通り話を作れ!」って向きには、どーでもいい描写かもしれんけど、自分は楽しめたって事で傑作の★を付けさせて貰った。
後半に期待。

(個人的評価)脚本○ 演出○ 作画○ …今回の予告ナレは五代君の担当でした。


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あにめぞん感想、ざっくばらん38

2012年10月02日 19時54分47秒 | 漫画&アニメ
ブログ休んでる間におもっきし溜まってしまった…。(汗)
来たる10/10は高橋留美子先生の誕生日、こうなったらプチルーミック祭開催、今日~10/10迄あにめぞんレビューをずらっと更新させて頂きまする。
それでは前回の続きです。


▲第38回「五代くん失恋?こずえが三鷹に急接近!?」 脚本:小西川博 コンテ・演出:鈴木行 作画監督:河南正昭

…この回からOPは安全地帯の歌う「好きさ」に変更、ファンの間では「好きじゃ」ってタイトルにした方が、作品に合うんじゃ?なんて言われたっけ。(笑)
重苦しい歌に声が「めぞん」のイメージに合わん、との感想も合ったけど、個人的には好きでした。
曲と共に流れる映像も綺麗、特に冬と春のシーン。
秋のロングロングなテニスコートには笑ってしまったが。(キャプテン翼のなかなか見えて来ないゴールを思い出した。)

「憎めない♪ 冷たい仕草は♪ 会えないと辛くて♪
 やるせない♪ 貴女のその声♪ 心が壊れそう♪」

この辺の歌詞なんか、五代君の心情を上手く歌ってる様に感じますよ。

OPについての感想はここまでにしといて、こっから先は本編についての感想。
床に落として折れたシャーペンの芯が飛び出す、噴水の水が冬風に煽られ曲がる、等々、中期は相変わらずディテールへの拘りが凄い。
特に会話シーンでの間が自然で実写イズム、例えば喫茶店やこずえちゃんの自宅での夕食シーン等、漂う空気がとても心地良い。
ただ原作と比べるとかなり話が違う為、原作での面白さを期待して観たファンには、評価悪い回なんじゃないかな~と。

原作はあくまで響子さんと五代君が話の中心で、この回も結局は五代や響子さん側に視点が傾いてるんですよ。
「五代の気持ちが掴めない、ひょっとして自分以外に好きな女が居るんじゃ?」と、三鷹に相談するこずえちゃん。
そんな彼女に対し、「彼女が五代と纏まれば、ライバルを蹴落とせる…」なんて邪心込みで、親身にアドバイスする三鷹さん。
が、響子さんを取り巻くバミューダ・トライアングルを知らないこずえちゃんは、三鷹のアドバイスを真から親切だと勘違い。
三鷹さん=相談相手にロックオンした彼女は、連日の様に押し掛けて来るもんだから、周囲に「2人は付き合ってる」と噂され、響子さんにも誤解されてしまって三鷹さん災難、こんな筈じゃなかったのに~!――っていうのが原作の主筋で、つまりこずえちゃんは単なるお邪魔虫に描かれてるわけですよ。

ところがアニメはこずえちゃん視点で描いてる。
だから「付き合ってるのに、キスもしてくれない、肩さえ抱こうとしない、私の事をどう思ってるの?本当は好きじゃないの?」って彼女の不安な乙女心がとても理解できるのです。
反対に五代君側の気持ちはあまり正面に出て来ない。
こずえちゃんとのデートに向う所を響子さんに見付かり焦る、曲がったネクタイをキュッと直された感触が、デートの間中プレッシャーとなって何時までも残る…位の描写。
響子さんに至っては、五代を笑顔でデートに送り出し、全く真意が掴めない。(笑)
原作の響子さんは明らかに嫉妬し、ネクタイをキュッと締めてるのに。(笑)
「響子さんの嫉妬心描かずして、めぞんの面白さは表現できん!」と主張する人には駄作でしかない。
それと、こずえちゃんが三鷹と纏まれば、響子さんに恋焦がれてる五代にとっては好都合な筈なのに、彼女が離れる事に焦りを感じる五代の男心も原作回での肝かな。
何だかんだ、こずえちゃんとのデートを楽しんでるんだよな、五代は。(笑)
しかし「こずえちゃんの物語」としては良く纏まっている、その為自分は佳作の▲を付けさせて頂いた。

予告ナレを響子さん以外が読む様に変更した事からも察せる通り、中期スタッフはあにめぞんを「群像劇」に作ろうとしたのでしょう。
中期では響子さんと五代の影が薄いのにも頷ける。
しかしあくまで原作は響子さんと五代の物語で、他キャラは色々省略されてるんだな。
一の瀬さんファミリー、朱美さん等のプライベートはあまり出て来ないでしょ。(四谷さんなんか特にな)
こずえちゃんについても……留美子先生は「彼女の気持ちが解らない」と、対談本で語っておられる。
「血液型が違うんじゃないでしょうかね(笑)」と。
原作で彼女が途中から出て来なくなり、最後あっさり舞台から降りるのも、その辺が理由だったのかも。
八神についてもあれだけ押せ押せだった割には、何時の間にかフェードアウトしたし。
三鷹だけは降りるまでの経過が丁寧に描かれてたから、作者にとって思い入れの強いサブキャラだったのかも。
ちなみに原作も当初は群像劇として描く積りだったそうです。
ところがラブコメの方が描いてて面白く、ついそっちへシフトして行ったとの事。(笑)
アニメ中期の展開は、「在ったかもしれないアナザーめぞん」として観ると、興味深く楽しめるよ。

この回の個人的最大のツボは喫茶「さそり固め」。(笑)
この喫茶でのシーンの、こずえちゃんの友人達が、如何にも高田明美デザインで、高田風色気を感じる。(笑)

(個人的評価)脚本△ 演出○ 作画△ …前回の予告ナレは三鷹さん、今回は四谷さんだった。さて、次回の予告ナレは?――ってな風に、サザエさんの予告ナレを当てる的な面白さが生れ…た?


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小寝子

2012年10月01日 23時53分36秒 | ただいまおかえり(雑記)
約3ヶ月振りに帰って参りました、びょりで御座います。
今迄何してたかって、闘病しとりました。(汗)
7/3だけは根性で迎えたけど、その先まで頑張り続かなかったっすな…。
病についての詳細は、読む方書く方どっちにとっても楽しめる内容じゃないんで、これにてフェードアウトさせて頂きやす。(汗)

休んでた間に御心配くださり、コメントやメールくださった方々、有難う御座いました。
タイミング悪い事に携帯まで調子崩して、気付くのがすっかり遅れてしまい申し訳無いです。(汗)
明日から順繰り返事を書く積りでいますので、もう暫くお待ちください。

な~んかもう、過去から未来にやって来たウラシマン気分ですよ、年バレる例えだけど。
気付けばナミ誕シーズン終ってて、盆が過ぎてて、台風が縦断して、お月見しないまま秋迎えちゃったよ。
グッバイサマー、失われた夏、峠に忘れて来た麦藁帽子。
何が切ないって、こんな阿呆な記事を前面に、3ヶ月間曝していた事実っすよ。(汗)
どうせなら真面目な旅行記書いたところで止めていたかった!

夏に放送したワンピースアーロン編リメイクTVスペシャルも未だ観てない。
11/11迄に観て感想を上げる予定です。

……途方に暮れてしまって、何を書いたらいいのやら。
明日からは止ったままのあれやこれやを徐々に更新してくとして、今はせめてもの慰めに田舎の仔猫写真で和んでくださいまし。

    

    

    

7月は両掌に乗っけられる大きさだった「メイ」ちゃん。(↑)

9月終りに訪ねたら、倍近くの大きさになってました。(↓)

    
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