おいしいお店があるから…
と、ステキ女子に誘われ関内へ
南口で待ち合わせをし、彼女の後ろをついて5分ほど歩いた先は不老町交差点から細い路地へと入ったところでありまして…
ポツンとあるお店の温かい灯りだけが路地を照らしています
『イサベラ』
1969年創業と言うスペイン料理のお店でありまして…
まだまだ外食なんてことが日常ではない時代でありますし、ましてやスペイン料理ともなると、どんなお料理なのかさえ知られていなかった頃から続いているとは素晴らしいことであります
以前は大通りに面したビルにあったそうなのですが、10年ほど前にそのビルが建て替えとなったことを機に現在の場所へ移転されたのだとか
4名掛けのテーブルが5卓だけとこじんまりとしていますが、その分手間を掛けたお料理がいただけるのでしょうし、隠れ家的な雰囲気もステキであります
最初にいただいたのは「藤田農園 生カリフラワーと生ハムのサラダ」
茹でられることのない〝生〟のカリフラワーなんて初めていただきましたが、そのシャキッとした歯ざわりやドレッシングを必要としないほどの甘みの虜になってしまいます
農園との契約により、採れたてのみずみずしさがあるものを仕入れることができるからこそ生でもおいしくいただけるのだそうです
そして「秋刀魚のコンフィ」
お魚のコンフィをいただけることは珍しいことでありますし、旬だと言うことで秋刀魚もおいしそうで…
低温の油でじっくりと煮てあることで身はとってもふっくらとしていまして、ガーリックとともに〝肝〟のソースを絡めていただくことで風味も増しておいしくいただくことができました
「頭以外は全て召し上がれますよ」との言葉の通り、骨までもをいただけたことには驚きであります
お肉料理は「イベリコ豚のアサード」
地鶏や和牛と言った商品もありましたが、スッキリとした味わいをいただきたくてイベリコ豚を選びます
まずは提供されたアサードの厚みにビックリ
40mm近くの厚みにカットされたお肉は表面はしっかりと焼き固められていて、中はとってもジューシーでしっとりとした舌ざわりと旨みを楽しむことができます
これだけの厚みがあるお肉だとした味となる塩味が物足りないことも多いのですが、こちらでは上質なものであろう岩塩が最高のバランスで使われていますし、赤ワインが加えられたマスタードバルサミコソースの酸味や旨みがお肉と良く合っています
また、トマトとナッツで作られた〝ロメスコソース〟はお肉だけでなく、添えられるお野菜とのお相性も抜群でありまして…
まさに〝絶品〟でありました
最後にいただくのは「パエージャ バレンシア」
パエリア発祥の地とされるバレンシア地方でよく食べられるうさぎのお肉とエスカルゴがたっぷりと入った贅沢なものでありまして…
魚介出汁で炊かれたパエリアはそのアルデンテな食感も然ることながら、出汁の旨みが濃厚でありますし、サフランの香りも効いていまして、具材だけでなく見えないところにも贅沢を感じることができ…
これまでのパエリアに対する概念を覆すほどに感動ものでありました
スペイン料理に慣れていないとわかりづらさを感じるメニューではありますが、お料理の説明やボリュームなどを相談しながら注文するお料理を決めることができ…
お料理のおいしさだけでなく、サービスにも大満足できるステキなお店でありました
【ISABELA】
神奈川県横浜市中区翁町1-5-14 新見翁ビル1F
045-651-9026