AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

図書館の本

2006年12月12日 | どーでもいいこと
図書館の本を傷める人がいるという記事を読みました。

最低のマナーです。

戦前の教科書を調査していたとき、韓国の国立中央図書館、昔の朝鮮総督府附属図書館ですが、蔵書にスタンプが押してあるのですよ。本を読むときの注意が。

つばをつけてぺーじをめくらないようにしましょう

のような感じで。見たときに、こういうことから書かなければならなかったのだなあと当時の公共マナーについて考えさせられたことがありました。

道に痰を吐くなと言うのも、当時のマナーの標語のような形で読んだことがあります。

あれから60年以上たって、何も変わっていません。
公共の本に線を引いたり、本から記事を切り取ったり、帰ってマナーが悪くなっているんじゃないのかしら。

線が引きたくなったら、自分で買うもんだと思いますけどねえ、本。
というか、戦前じゃないんだから、コピーすればいいじゃん。
もっといえばですねえ、本屋でやってるんだから、携帯で写真を撮ったり(図書館内でするのはマナー違反ですよ)して情報を保存することだってできるでしょう。

言い方が悪いですが、こういうことが積もってくるとですねえ、図書館は全て閉架式書架になりますぜ。
そして、学校の授業で「公共心」なんて科目がそれだけで成立し、評価される対象になるという自体にも。

教育基本法の改正(改悪?)も、あながち理由がないわけじゃないのですよ。
そんなことを感じてしまいました。

図書館の予算は、年々少なくなっているようです。
これで蔵書の補修なんかに手を回していたら、先細りしちゃいますよ。

それがますます心配。
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