AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

久しぶりに通読。。。

2015年09月26日 | 研究
いただいている科研費の研究報告を書くために、いろいろと資料を見ていましたが、

久しぶりに、朝鮮総督府編纂の国語読本を通読しました。

併合前のものが8冊、併合後に8冊、8冊、12冊、6冊、12冊と編纂されましたから、54冊。

部分改訂のものもあるので、さらに増えはしますが、くたびれたー。

少しずつ進めていたものの取り直しが必要なことがわかって、泣きそうになりながら今日は大学で作業をしていました。

今月末締切だというのに、この体たらく。


でも、まとまって取り組める時間が取りにくいだよなー。

自分が代表者になっているものを含めて、今年度は4件の科研にかかわっていますし、

例のHATOプロジェクトもあり、気分が鬱々としてきます。

研究費を外部から獲得してくることが重要視されてきて、それなりに頑張ってはいるのですが、

いただけたらいただけたで、取り組む時間の確保が課題になってきます。


今年が終わりになる科研、発展させて新しい課題申請の話もちらほら聞いているんだけど、自分が代表者になっている科研に集中したいという気持ちが大きくなってきています。

今年は研究会にもいろんなものが重なって出席できない状況が続いているのもストレス。

学生さんに最新の情報が還元できないのもいかがなものか、と思ったり。

それはそれとして。


やはり、併合直後の1910年代と戦争が始まってからの1940年代の教科書は内容が極端に違っています。

大正デモクラシー時期の教科書の記述は、それ以前ともそれ以後とも大きく異なります。

植民地における教育を十把一絡げにはできないということを改めて認識しました。


私は自分の立ち位置を日本語という言語の語学教師と考えているので、植民地教育の研究をしているとは言っても、イデオロギー的な観点から分析することはほとんどありません。どうやって非母語である日本語を教育したのか、教授方法はどう発展していったのか、そういったことに関心があるのですが、この辺りも、時間を作ってまとめていきたいなあ。


愛教大にやってきたのが2008年で、今年は8年目になります。
10年たったら、自分の研究をまとめていきたいと思って、いろいろ資料を集めています。
10年たったら、が実現できるといいなあ。
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