AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

お風呂で読書

2016年08月10日 | 
オスマン帝国 イスラム世界の「柔らかい専制」 (講談社現代新書)
クリエーター情報なし
講談社



お風呂に使って本を読むことも多く、ダメにしてしまう本も結構あるのですが、

この本は、数年前に買ってから何度か読んだ本。


イスラム教が排他的ではない、ということがよくわかる本です。

その国家や民族、文化に力があるときには、異質なものを取り入れてどんどん活用するエネルギーがあります。

そのうち、そのエネルギーが枯渇してくると、内向きになり、純化を図ろうとし始め、混乱が生じるのが、オスマン帝国の盛衰の解説から汲むことができます。


今、ISが非常に排他的であるのは、異質なものが取り入れられないほどのエネルギーしかない、ということなのだと思います。

日本社会も、異質なものを排除しようという動きが強まるのは、経済状態が芳しくないとき。

バブル経済のときなんて、外国人労働者がどんどん増えても、ほとんど気にしなかったような気がします。

日本人自体も、外へ出ていく、という気風がありました。


排他的な発言や政策を見ると、この本を思い出します。

まあ、そんなこんなで、また読もうと思ったんですけどね。


歴史を勉強していて面白いのは、同じような現象の繰り返しから、今後のことが考えられること。


日本社会はどうなっていくのか、非常に心配です。
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