AWA@TELL まいにち

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覚悟はできているのか。

2014年07月01日 | どーでもいいこと
集団的自衛権が国を守ることになるのか、戦争に近づくのかという議論は、よく耳にし、目にもします。

私はここでそれについての意見を表明しません、そういうコンセプトのブログではないので。

ただ一つ、一度も聞かなかったことを書いておきたいと思います。

戦争が起こった時の民間の方々の被害、亡くなったり傷をおわれた自衛隊員の方々とそのご家族、私たちは最後まで援助する覚悟はできているのでしょうか。

名誉という美名でなく、子供達には無償で高等教育を受けさせ、平均以上の生活を不自由なく送らせるという実質的な経済負担、残された配偶者やその他のご家族にも、傷を負われた方々には生涯安穏に暮らせるだけの経済的、また人的支援を終生、気持ち良く受け取っていただけるじゅんびはできているでしょうか。

今の生活保護よりも高額で、また景気が良くなったら必要なくなるという種類のものではないこれらの費用を、これからの日本社会は負担できるのでしょうか。生活費の一部にあてるねんきんじゃなくて、生活の全てをささえる経費です。

これは、私が知らないだけで、今の自衛隊でもしっかり手当てしてあると思うのですが、国を守るというのは、一つの戦争をするだけではなく、そこで生じた、あるいは生じるものを、まるっと引き受けることだと思います。

生活保護の問題にこれだけ厳しい目が注がれている中、残されたご家族に、「働けるじゃないか」とか、「大学に行かない人もたくさんいるのに」などと批判することだけはしてはいけないことだと考えています。

戦争に巻き込まれる、ということも考える必要がありますが、こういう、後のことはあまり議論になっていなかったのでかいてみました。
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