AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

「やくざ」という言葉の周知度

2016年07月05日 | 日本語教育
先日、日本語を勉強している中上級レベルの学習者さんとおしゃべりしていたときに、

子どもの将来なりたい職業、という話が出てきて、

「薬剤師」も人気じゃないかなあーと話したら、

とたんに、学習者さん、母語が同じ人たちとなにやらコメント合戦。

聞き耳を立てていると、「やくざいし」といったはずなのに「やくざ」という前半部分だけ切り取られて話が進んでいる様子。


[やくざ]じゃないんだよー、と話をやめさせて、説明開始。


子どもの将来の夢が「やくざ」というのは、勘弁してほしいなあと思いつつも、


いつかブログに書いたけど、東南アジアのある国から来た留学生は、自分の子どもになってほしい仕事として「軍人」という職業をあげてたんだよね。

国を守る仕事だから、という理由ではなくて、「食べていける仕事で、実力本位だから」という説明を聞いたときに、どの国でも「食べていける、実力が評価される」仕事を親は子どもに望んでいるんだなあと思いました。


最近、ネットで貧困がテーマの記事を読んでいて、気が重くなっているわたくし。

ちょっとした病気や事故が原因で、瞬く間に貧困層に落ちていくというのは、政治が責任を果たしていない、ということに他ならないと思うのです。

生活保護に対する批判もありますが、社会全体のセーフティネットは、もっと拡充していく必要があると思います。

自分がそうなったとき、とは言いません。

よりよい社会に、よりよい国にするには、それが必要だと思うのです。


再チャレンジがしやすい社会というのは、活性化すると思うけどなあ。

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