AWA@TELL まいにち

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1996とは何か。

2015年01月09日 | 日本語教育
日本語教授法という授業で、教材の話をしていたときのこと。

資料としてコピーして配布したプリントに、カバンとその中身の絵が描かれたものがありました。


まあ、単純に言えば、

「カバンを列車に忘れてしまいました」から始まって、「どんな鞄ですか?」と聞かれて、それに対して大きさや形、中身を伝えるという練習をするためのもの。


受講している学生さんと、その一連の会話をやってみて、話の切り出し方がどうなるか、終わり方はどうなるか、という会話に必要な要素の確認や、補充するべき語彙の扱いの話などをしていたのです。



あるカバンの中身に、「1996」と書いてあるノート上のものが入っているイラスト。


1996年のスケジュール帳だと思うんですけど、学生さん(日本人)はすごーく長い間考えて、


「1996と書いてあるものが入っています」という衝撃の発言。



その学生さんにとって、「1996」は西暦と認識できなかったんですよ。聞くと、1歳だって。


でもなー、四ケタだったら西暦じゃないかよ、と突っ込みたくなったんだけど、どうだろう。


僕たちが、「1603」と書いてあるノートを見て、1603年の日記だとか、手帳だとか思うかな。



1996でしょう? そんなにむかしになっちゃったんだろうか?
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