AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

こういう発想は素晴らしい

2017年12月23日 | 日本語教育
最初に聞いた時は、

は?

という思いでしたが、無理を言って送っていただいて読むと、

これは、古典の授業のコペルニクス的転回ではないか、と強く思うまでになりました。

古典助動詞の授業なんて、

活用形と接続の確認ばかりで、

む、むず、らむ、けむ、めり、べし、らし、まし、

と丸覚えしたり、

サ変は未然形に、四段は已然形に、と、「サミシイ」と覚えた知識が断片的にあるだけで、

結局、好きな徒然草を読むときも、そんなことは気にせずに内容を掴みだけで楽しんでいたんですが、


これは面白い発想。


未然形接続を擬人化するときの共通するコンセプトは、


と解説にあるところから面白くて面白くて。

四月から国語の教員として教壇に立つ学生さんにも早速紹介しました。

みんな、これは学生にウケると思う、と言ってました。


面白い。


こういうの、大好き。


編集の話などを聞いても、学生さんと教員とが、一緒になってあーでもないこーでもない、と話をされている様子が目に浮かびます。

僕の授業、僕がしっかり理解していることは、噛み砕いて、例を挙げて、わかりやすく伝えられるんだけど、生半可な知識は、書いてある通りにしか解説できないわけで、

この本は、しっかり理解したからこそできたんだろうなあと、

感動しています。


素晴らしい。本当に。

昭和女子大学 日本語日本文学科 須永先生のご担当授業の成果とのことです。
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