AWA@TELL まいにち

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日本語力把握の難しさ

2017年04月15日 | 日本語教育
で、昨日のインタビュー。

N3持ってるっていうし、昨日まで授業を担当された先生方や、それから、事務の方、日本語教育の学生さんで留学生にすでにあっている学生さんなどから、

結構話せますよー、とか、

教科書は、○○にしようと考えているのですが、

と、お聞きしていたので、僕も初級後半のテキストから初中級、中級のテキストを候補に入れて授業に臨んだわけですが、

うん、やっぱり自分で確認するのが一番だ、と思いました。


普段のコミュニケーションでは、たぶん、ほとんど支障がないと思うのですが、

こちらが日本語力を測定しようとして、質問の形式や、話題を提供していくと、乗り越えられない壁にぶち当たる学習者さんが出てきます。

質問は、いわゆる、「はい、いいえ」で答えられるもの、「なに、だれ、どこ、いつ」のように中身を答えなければならなくなるもの、説明を求めるもの、自分の意見を求めるもの、と段階的に難しくできますし、

今日の朝ごはん、の話題から、買い物先への道順、どうしてそのお店なのかという理由、朝ごはんのメニューを聞いてからは料理の手順、国の料理と日本の料理との違い、果ては食料自給率や、家事労働に対する意識、そんな話題にも広げていけます。


昨日、出身の街の様子を聞いたのですが、「おおきいです」「ふるいです」「きれいです」「にぎやかです」の組み合わせでしか表現できない学習者さんもいれば、住んでいる人たちが多国籍化していることを教えてくれる学習者さんもいて、後者については、移民問題についての意見も聞くことができました。
中には、こちらの質問に、筆談で答える漢字圏の学習者もいて、口頭能力に関してはかなりのレベル差があることがわかりました。

結局、初級後半のテキストを使うことに落ち着けたんですが、どうなることか。


自分の両親について教えてもらうタスクでも、「大きいです」「背が高いです」「それほど背は高くないです」で頑張る学習者さんもいて、それで俺に空港へ迎えに行かせるつもりかよ、と突っ込んだり。

OPIのまねごと(実際は30分のインタビューですが、今回は一人15分程度)に過ぎず、満足な結果が得られたわけではありませんが、OPIのテスターの資格を取りに行ってよかったと思いました。

それぞれの学習者さんの弱いところ、伸ばしていくところも、それなりに見当がついたので、この授業は3年生の実習ですが、指導に生かしていきたいと考えています。
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