AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

うれしかったこと

2006年01月25日 | 日本語教育
日本語の授業で、毎日日記を書かせています。
月曜日の授業では、金、土、日の3日分の日記を読むことになります。週末、どんなことをしたのか、毎週、読むのが楽しみです。
日本人と出かけたとか、買い物に行ったとか、旅行に行ったとか、一日中うちで寝ていたとか、みんなそれぞれです。

さて、昨日提出された日記にうれしいことが書いてありました。
一人の学生が、銀行の口座を開きに銀行へ行ったんです。一人で行って、日本語だけで、何とか開設することが出来たそうです。他の学生が、
「口座を作るのに、どのくらい、かかりましたか」
とか、
「何時間ぐらいかかりましたか」
とか、からかうんですよね。すると、その学生は、うれしそうに
「時間? 30分くらいかかりました」
と答えます。30分なら、この前僕が某銀行で口座を作ろうとしたとき、テレビ電話のボックスに案内されて作ったのと同じくらいの長さです。

クラスの中では、出来るだけ不自然な場面を作らずに、教科書の練習問題だけで終わらないように心がけています。言い換えれば、自分の生活に密着させた例文や発話を促していくわけですが、それでも、なかなかうまくできません。

今回の学生のように、自分が本当に必要としていることを日本語だけでこなすというのが、一番いい練習になり、経験になります。

もうこの学生は、日本での生活で、自分の日本語がちゃんと使えるということがわかって安心したと思います。

教室の活動ばかりだと、今習っている日本語は、本当に使えるのだろうか?と思うことがありますもんね。

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