AWA@TELL まいにち

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松阪市の「いっぽ教室」と四日市市の「いずみ教室」、そして牛。

2011年03月01日 | 日本語教育
文部科学省の特別経費として「外国人児童生徒のための学習支援と教材開発」事業も今年度で最終年度となり、3年の活動をとりあえず閉じることになっています。

来年度からは、新たに予算をいただき、これまで小中学校支援が中心となっていたものを幼稚園、保育園、高等学校へと広げていくことになっています。ですから、終わるわけではありません。

他にも、附属学校園への外国人児童生徒受け入れに関する調査の予算もいただいており、さまざまな調査や活動を進めています。

来年度も虹の架け橋事業に予算を付けていただけました。これもありがたいことです。

それはそれとして、話を戻しますが、冒頭に書いた事業が3年目の区切りになるものですから、開発した教材などを広く使っていただこうと、また、この3年で私たちが解決できなかった問題をほかの団体ではどう取り組んでいるのか、それから3年の事業で得られたことの意見交換のため、スタッフと今日は松阪市と四日市市にお邪魔しました。

松阪市では、「いっぽ教室」を訪問。







小中学校から初期指導の必要な子供たちが通ってきています。この教室に通うことで、在籍校は出席扱いになるというのが優れたところです。そして、午前中の授業を終え、給食時間から午後の授業は在籍校で受けることになっています。







ほぼ一対一に近い状況で、文字の学習、文章読解の学習などが進んでいきます。
ボランティアさんの活躍がすごいです。
それを支える教育委員会のスタッフの熱意にも驚きました。

指導主事の先生から、市内の学校の状況を把握している自分がかかわることで子供たちの様子がわかるのがメリット。というお話を伺いました。
教材を一から手作りしているスタッフの方にも、また、ある教材を活用する方法を一生懸命考えていらっしゃるスタッフの方にも頭が下がります。

子供たちがみんな楽しそうに、生き生きしているのを見て、うれしくなりました。

ごあいさつの折に頂いた名刺がこれ。


すき焼きの写真ですな。

ということで、お昼ご飯はすき焼きでした。



三重から通ってきているスタッフのおすすめで、行きました。

牛銀本店の隣にある洋食屋牛銀さん。




これは本店。

ね。


こちらが洋食屋さんのほう。

こちらでいただきました。



抽選で3000円分のお食事券が当たるというアンケートもこたえてきました。
どうやったら引き当ててもらえるかということを院生さんたちに相談して、縁を蛍光ペンで塗ったり、裏に「あたりますように」と書いてみたり、隅を折ってみたりしました。

とても、おいしかったです。

子供たちに食べさせてはなりません。

うちで妻に話したら、包丁を持ってにこやかに「それで?」と言われました。







さて。

午後からは、四日市市に移動です。

笹川東小学校と笹川西小学校にお邪魔しました。

笹川西小学校に「いずみ教室」という初期指導教室があります。



こちらでは、4か月程度で小学校2~3年生の読み書き算数能力を付けて学級に戻すという集中講習を行っています。

コーディネーターの先生から、ご苦労なさったこと、在籍学級に戻ってからの学習の困難さをどうフォローしていくのかなどについてお話を伺いました。

学級の様子や修了式の様子を写したDVDを見せていただき、多くのことを教えていただけました。


愛教大のリソースルームですぐに実践できそうなことと、連携している教育委員会の先生方に紹介したい活動があったことなど、実り多い訪問でした。

愛教大で作成した教材もお渡しし、実際に使用していただいてコメントをいただくようにお願いしてあります。
よりよい教材作成につながることを願っています。

来週は浜松に行きます。

限られた予算の中での活動ですが、少しずつ、事業に生かしていきたいと考えています。

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