AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

鴨島小学校訪問

2006年02月10日 | 日本語教育
2004年の2月6日にも行ったんですが、日本語研修コースの授業で、吉野川市立鴨島小学校へ行ってきました。
新しい校舎の学校です。
朝9時30分集合。
9時45分の汽車に乗って、鴨島へ。30分ほどの旅行です。
鴨島小学校では、4年生70名近い子供たちの前で、一人5分程度のスピーチをします。中国の内モンゴルから来た学生や、ミャンマー、ケニアの学生は民族衣装に着替えました。
スピーチは、昨日のリハーサルデモやらかなったことをやり出す学生がいて大幅に時間を超過。最後の学生のスピーチがはしょられるというトラブルがありました。ごめんねえ。でも60分以上は、子供たちの集中力がとぎれちゃんですよ。それに、給食、掃除、5時間目の授業と子供たちのスケジュールは決まっているのです。リハーサルの時に、「今日やったこと以外はしないでね」とお願いしていたのですが、みんなしゃべりたいよね。国では教師の皆さん、日本へ来て以来、6ヶ月近く、自分が仕切って何かをするという時間がないんだもの、気持ちは分かります。はい。

ま、そんなこんなで、授業見学はほとんど出来ませんでした。

給食のメニューは、
① リンゴパン(パイじゃない)
② スクランブルエッグ
③ ウィンナーとキャベツのスープ
④ チーズ
⑤ 牛乳
と聞いていました。イスラムの学生に③は食べられないけど、他は大丈夫だね、戸話していたら!! 「スクランブルエッグ」が大変なことに。

写真がないので説明しにくいのですが、千切りジャガイモとピーマン、グリーンピース、ベーコンが炒めてあって、卵が絡めてあるものでした。・・・そうです。
ベーコンがあるんですよ
ということで、イスラムの学生は、パンと卵とチーズということになりました。ごめんよ。
イスラム教はまだ日本ではなじみが薄いので、肉もよけたらいいだろうと取り出しを始めようとして下さいましたが、だめなんです。すみません。メニューを見た段階では、僕からもスープ以外は大丈夫のようですって返事してたからなあ。

給食の後は教室、施設の見学をしました。
特殊学級を初め、音楽室(器楽用と声楽用があるんですよ!)、コンピューター室、茶室!、図工室、理科室、裁縫室、調理室、体育館といったところでしょうか。
特殊学級や音楽室、調理室は目新しかったようです。
家庭科の授業自体が国にはないという学生や、女しかしないという学生もいたのがお国柄ですね。家庭科の授業自体が国にないといった学生は、「お母さんか、おばあちゃんの世代にはあったと思う」といってました。
特殊学級では、多くの学生が驚いて、自分の国では教育の対象から外れてしまうと思うといっていたのが印象的でした。

ケニアの学生が帰り道、僕に話してくれたこと。

日本人は、日本がどれだけ強くて影響力のある国か知らない。それは、アメリカやヨーロッパしか見ていないからだ。もし、アフリカやアジアをたくさんの人が旅行したら、日本がどれだけ大きくて強い国か分かる

そうかもしれません。でも、どうだろう。僕を含め多くの日本人は、日本が「大きくて強い国」じゃなくてもいいと思ってるんじゃないかなあ。もちろん、出来ることはどんどんすればいいと思うんだけど。

日本の教育は環境的にとても恵まれているというのがみんなの感想でした。

鴨島小学校の皆さん、本当にありがとうございました。
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