AWA@TELL まいにち

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大学院生さんたちと新宿日本語学校へ

2018年12月10日 | 日本語教育
新宿日本語学校の江副先生、

私が学部生だった頃に手に取った日本語教授法の本は、江副先生のご著書でした。

それから、いろいろとご縁があって、江副先生の学校で開催されている短期の日本語教授法講習を受けに行ったり、院生さんと授業見学をさせていただいたりしておりますが、

今年度、異文化教育方法特論、の授業で、江副先生の「日本語教授法」と「重箱カード」を取り上げて、日本語文法の視覚化ということを扱っています。

そんなこんなで、10月からの授業で、いくつか溜まった「なぜ」を抱えての今回の訪問でした。

先生方の授業を見せていただき、江副先生のご講義をうちの院生さんと一緒に受けて、とりあえずの疑問は解消したかなあ、という気持ちで名古屋に帰ってきています。

その場でできる質問も多かったのかもしれませんが、自分の中で消化して、消化しきれないものをお尋ねするのが、やはりいい質問だろうと思うので、今日は、お聞きできたことをもとに、また授業で院生さんと話をしていこうと思っています。

日本語文法の視覚化、授業に飽きさせない一つの工夫でもあると思うんですよね、年少者に日本語指導をするときに、面白がりそうで。

江副先生は、ろう学校での活用をされていますが、私は、年少者の教育にも役立てるのではないかと、考え中。もちろん、成人の、留学生にもありです。

今期は、講習で教えていただいたことや、重箱カードを使っての指導をしていて、いい感じにできているのは確かなのですが、週あたり90分2回の授業ですから、学習者に課すことも限界がある、と思っていて、なかなか、フルでやっている日本語学校ほどの成果は上がりません。

それでも、いい授業をしたいわけですよ。

誰が考えた、とか関係なく、いいものをどんどん取り入れていく、そのために、私自身が、いろんな教授法研修などや、語学学校の体験入学などに顔を突っ込んで、学習者の気持ちになったり、いろんなことをしています。

大切なのは、学習者さんが効率よく、1日も早く日本語での生活ができるようにすること。

成人であれば、母語でできていた生活の質を日本語でも取り戻せるようにすること。

年少者であれば、これからの学びを支える日本語の獲得を目指すこと、

どんな方法でもいいのですよ、だから、教授法があり、教具があり、そして多様な教員がいるわけで。

正解がないから、一つ一つ、試していくしかないとも思っています。


さてさて。明日は浜松の非常勤。がんばろっと。
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