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AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

箱根寄せ木細工 ~ からくり箱

2017年11月08日 | 日本語教育
順序だてて話す、ということは、日本語能力の中でも比較的上達しないと身につかないものなのですが、

成人の学習者さんにとっては、順序立てて話すということは、母語では十分できることなんですよね。

日本語だからできない、というのは、想像してもかなりのストレスだと思うわけです。

でも、

 まず、つぎに、それから、さいごに、

といった語の使い方もあれば、

 ~して、~して、~する

 ~して、~してから、~する

 ~する前に、~する

 ~した後で、~する

 ~したら、~する

 ~すると、~する

 などなど、文にしても多様なものがあります。一つだけ覚えて多用すると、非常につたない文章に「見える」わけです。


 こういった順序を表すことを話すためのネタとしては、

 料理の作り方を説明する  --------- 料理の選択としては母国でも作れる日本料理、ということでいろいろ考えます。

 スポーツのルールを説明する、------- スポーツは嫌いだから、あまりやりませんし、説明の正誤が判断できないからなあ。

 日本への来日径路を説明する、------- 行きます、来ます、のときにかなりやってて

 地図で道順を話す、----------------- 道案内に必要な語を十分に覚えさせておくのが大変。

 機械の使い方を話す、--------------- 一人の学習者しか知らない機械、というのが難しい。スマホもねえ、それほど違わないしねえ。おもちゃのガチャガチャの機械やら、リモコンのロボットなども買ってみましたけどねえ。

 などがあるのですが、上に書いたような文型やら語彙やらで使いまわしていたりして、いまひとつ面白くない


 それと、意外と「~と、~」が出てこないのですよ。

 それをずーっと考えていて、どうすればうまく学習したことを統合して使えるようになるだろう?と。



 今回、上の写真にある、からくり箱を2種類買ってみました。

 授業で活かせるようにいろいろ考えています。すごく楽しみ。
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