AWA@TELL まいにち

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視覚優位の授業はやっぱりインパクトが大きかった

2019年04月29日 | 日本語教育
中学夜間学級の学習支援ボランティアに行き始めて、1年ちょっと。

もともとは、7年くらい前に、外国の方が増えてきたというお話を伺って見学にお邪魔したのがきっかけで、当時は、今ほど外国の方が多い状況ではなく、また、外部の方の見学を望まれないご年配の方もいらっしゃったので、その時はそれまでだったのですが、

愛教大の授業で、教育現場を見学するという必要があり、ほかの教科では普通に小中学校に行っていたんですが、個人的に、自分が経験したことのない教育現場を見せたい、と考えて、夜間定時制高校や中学夜間学級にお願いしたのです。

その際、外国籍の方が急増していることを知り、個人的にボランティア活動に伺うことにしたのですが、

もちろん、愛教大の学生さん、当時は非常勤で伺っていた南山大学の学生さん、静岡文化芸術大学の学生さん、存じ上げている先生を通じて、名古屋外国語大学、名古屋学芸大学、それから、名古屋大学の学生さん、院生さんにもお声掛けしました。

行けるときに、かかわれる時間があるときに、とゆる~くおこえかけしているのがいいのかわるいのか、もっと多くの方にかかわってほしいというのが正直な気持ち。


さて、4月から、まだ全教科の先生にご挨拶はしていないのですが、先生方が入れ替わって、同じ単元でも異なるアプローチで進む授業を拝見しています。

先週金曜日の社会の授業は、地球儀と、それからアプリを利用して、視覚と体験とを優先した学びの時間でした。恥ずかしいことに、お手伝いしに行っている自分がよく理解していなかったことがわかって、学習者さんといっしょに「へえ~」と驚く始末。

いや、でもね、学習者さんが、数人に一個手渡された地球儀に紙製の定規を当てて、あーだこーだ、行っているのをそばで見ているのはドキドキする時間でしたよ。「理解」という点では、素晴らしい授業だったと思います。厄介なのは、これについて、言葉を覚えなければならないということ。地図を作る図法であったり、緯線、経線、なんかも。言葉を覚えるところは、支援ボランティアや学習者さんの努力の部分だよね。「理解させる」ことができた授業というのは、素晴らしいの一言に尽きる。

これからもすごく楽しみです。

次の時間の理科、僕は晩御飯当番なので失礼しましたが、電流計を先生が大量に抱えてきていらっしゃったので、こちらも、体験が主の授業だったんじゃないでしょうか。

授業は、見せていただくたびにバージョンアップしていきます。先生方が、目の前でプリントに取り組んでいる学生さんの様子を見ながら、何が理解されていて、何が理解されていないか、きちんと把握されているからだと思います。

いい現場にいるなあ、と改めて、こういった機会をいただいていることに感謝しています。


で、


自分だけでこの目の前のことを独り占めするのはもったいなくて、ご一緒にいかがですか、と声をおかけしているということ。


金曜日は、ゼミ生も参加してくれました。今日、指導時間があるので、話を聞いてみようと持っています。

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