小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

反ブリコラージュの男(故小野田寛郎氏)

2018年08月25日 | エッセイ・コラム
「陸軍中野学校」といえば市川雷蔵である。眠狂四郎といえば、田村正和ではなく雷蔵だ。ニヒルでクール、そして胆力のある男を演じれば、彼の右に出るものはいなかった(京都弁の優男も演じたが・・。ま、60年代の一時期のこと、彼は惜しくも38歳で永眠した)。 切れ長の目と端正な顔立ち。細身の体つきながら、低く落ち着いた声色。女性だけでなく、男性をも魅了した市川雷蔵。陸軍の諜報員つまりスパイとなって暗躍す . . . 本文を読む