来る5月7日の日曜日、信濃町の真生会館で竹下節子氏の講演会(講座)が開催される。3年半ぶりだから、絶対行きたかったが…。入院中ゆえに残念至極である。
テーマは『人生の幸せについて』とのこと。Sekko様としては端的でソフトな切り口、かつ普遍性のあるテーマ。考え様によっては、混迷する現代の喫緊の課題とも言えるが、個人としても如何ようにも深掘りできる。幸せの基準が、昨今、他人目線に支配されている(SNS決定)傾向がありやしないか…。どう、展開なさるのか、聴きたいなあ。
真生会館の講演へ⇒「真生会館 講座一覧」で検索されたし。(リンク貼れない、トホホ)
以上とは関連ないが、最近上梓された『コンスピリチュアリティ入門』という本をちょいと紹介したい。早い話が、隠謀論とオカルティシズムなどのアマルガム現象…。竹下節子氏がアメリカのエバンジェリカルズつまり白人プロテスタントの福音派のそれを深く分析されている。氏独自の視座から、コンスピリチュアリティのある種の脅威さえうかがえる。
アメリカのトランプ現象と白人の宗教組織福音派との奇妙な混交…、さらにディープ・ステートという隠謀暗躍の陰の組織…。これらの混成は、少なくとも合理的な読み解きが難しい。この本には、手がかりが詰まっている。
いま、手元にないのでどう要約していいかお手上げだ。何故なら、竹下節子氏の論考、初めの解説、コンスピリチュリアリティの概論を討議する対談、この三つしか読んでいないからだ。しかし、この入門書は、隠謀やスピリチュアリティ、オカルトなどの茫漠とした動きを、連関する総体を鮮明に捉えることができるだろう。
おまけ。我が病室のこと、色々。
最後に、入院して三、四日は一人部屋に入室させてもらった。病室のランク別にスペースの広さは差別化されている。全体的な内装、天井や壁紙は統一され、病棟内の内装、デザインはよろしいと思う。。
一人部屋の差別化はもう一つ、壁にアートっぽい作品が飾られていること。アーティストのサインがなく、作品の質・インパクトが落ちる。たぶん内装業社所有のものか、美大生の作品なのか…。
さて、本当に言いたいことは違う。天井にある装飾の、アットランダムの傷のような模様が、子供の時に見たような、不可思議な世界に誘ってくれるのだ。
この傷のような線が、小生が天空にいたとして、やがて山塊の尾根に見えてくる。そして、それぞれの尾根が緑色に光だして、山塊自体が胎動するかのように見える。目眩く大地の動き、ほんの数秒、感動する。
まだある。この線たちは、時にヒョウや虎、その体の模様に見えてくる。しばらく見ていると、ヒョウあるいは虎が寝そべって、体全体で呼吸しているかのように見える。最後は寝返りを打つのだ。ワオ、お粗末様です。
乱歩か久作、ほかの作家、天井板の木目模様をみて物語が始まる。それがなんだったか思い出せない。今日の昼間も、うとうとしながら奇妙な夢想しながら……。
▲これが天井だが、スマホだから画質低し。
真正ではなく真生会館です。
リモートでも参加できるし、見逃し配信もあるそうです。
人生の幸せというお題を振られたのですが、幸福論は無意味なのでしません。むしろ不幸とは何か、それからルネ・ジラールから、普遍主義の3種類と誤解について、ロシアのコスミズムも含めて、今の世界情勢の中で日本の立ち位置を決めるためのヒントを話します。 講演後にレジュメもブログに載せて解説するか、いずれ発信します。
先日は、96歳になるベルギー人宣教師に会いに姫路まで行きました。午前中ずっと病院で点滴を受けていたのに、私がこの講演内容をフランス語で話すと、見る間に元気になりました。
小寄道さんも、どうか、精神の自由を失うことなく、引き続き私のささやかな発信をお見守りください。
心のこもったコメント、ありがとうございました。姫路の神父さまの話しは、直接きいてみたいです。
今回の講座は、随分とオープンに行き届いたものになりましたね。参加できない身としては、とてもありがたく、その後のフォローを楽しみにします。
日本の滞在が、より実りあるものとなるようお祈りいたします。
ありがとうございました。