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聖ヨハネ協会で 憲法9条を 考える


 地域の「9条の会」の集まりがあったので、行ってきた。会場は 石引の「金沢聖ヨハネ協会」。旧国立病院のお向かいの大通りに面して、ひっそりと佇んでいました。

 「9条の会」というのは 大江健三郎や小田実などが呼びかけて結成された「いろんな思想や立場を越えて、憲法9条を守るという1点で共同しよう」という運動で、全国津々浦々に その地域版の会がある。

 この日は、講演に 東京からお医者さんが招かれていました。漫談調で聴かせる、なかなか面白い話でした。


 僕自身も そういった活動の末席に名を連ねているんだけど、日頃、自戒というか自分自身、気を付けていることがあります。

 それは、もともと、大江健三郎が意図していたのは、9条の会は「萃点(すいてん)」であるということ。いろいろな人の憲法への思い、九条を守ろうというさまざまな声や運動、それが集まって一つに重なる場所として、彼は「萃点」という言葉で表しました。

 つまり、あんなヤツの顔なんてみたくない・・・  あんなやつと一緒の会合に出るなんてまっぴらごめん・・そういうひとたちとも、憲法9条を守ろうという1点で 手を握り合おうというのが「萃点」ということだったと思う。


 しかし、往々にして・・・

  憲法9条を守ろうというなら、原発にも反対のはず 
  憲法9条を守ろうというなら、安保にも反対のはず
  憲法9条を守ろうというなら、TPPにも反対のはず 
  憲法9条を守ろうというなら、消費税引上げにも反対のはず。。。

 という暗黙の前提があるような雰囲気になりがち。

 もちろん、僕自身、原発も、安保も、TPPも 消費税増税にも反対だけど、それらに賛成の人であっても憲法9条は守らねばならんという立場の人もたくさんいると思うよ。そういう人たちとも語り合える言葉で話さないと、気がついたら いつもの「お仲間」しかいない… ということになってしまうかもしれない・・

 そうならないように、気をつけないとね。 
    




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