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声に出して読むことの大切さ @ 寒山寺 七言絶句


 高校の時、漢文の授業は嫌いじゃなかった。担当の片山先生も面白い先生だったし。でも、卒業後は漢文を読むことは、まったくなくなった。今の世の中、漢文をよまなくとも何の不都合もない。でも、一昔前は、一般教養として必須科目だったんだろうね。

 我が家の床の間にも、「寒山寺」の掛け軸が掛かってる。これ、別に美術品ではなく、ただの大量生産のインテリア品です。20年くらい前、とあるバザーで1000円で買ってきました。今にして思うと1000円でも高かったかなと思うくらいです。

↓寒山寺の漢詩、これです

月落烏啼霜満天  
江楓漁火対愁眠  
姑蘇城外寒山寺 
夜半鐘聲到客船



 掛け軸は、床の間に飾るとそれなにり収まりがいいのですが、寒山寺の七言絶句の掛け軸ということはわかるが、どう読んだらいいのか分からなかった。もちろんインターネット万能の今、調べようと思えばすぐに調べられるが、調べようという気持ちにならなかった。

 ところが、どいう心境の変化か「やっぱ 日本人のDNAに深く刻みこまれた漢詩くらい、読めないとあかん」と突如思い立った次第。これも年のせいかな。来年あたり 突如 盆栽に目覚めるかもね・・

以下 読み下し文です

月(つき)落(お)ち烏(からす)啼(な)きて霜(しも)天(てん)に満(み)つ
江楓(こうふう)漁火(ぎょか)愁眠(しゅうみん)に対(たい)す
姑蘇(こそ)城外(じょうがい)の寒山寺(かんざんじ)
夜半(やはん)の鐘声(しょうせい)客船(かくせん)に到(いた)る



たしかに、声に出して読むと テンポと響きがいいね。
漢詩に限らないけど、声に出して読む(詠む)って、もっと見直さないとね。
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