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読み物としては面白かった@『完全犯罪の恋』田中慎弥



 宣伝文句は「この作家初の恋愛小説」ということですが、別に恋愛小説ってわけではなく、「思い出つづり」と読み取れる作品ですね。3時間で一気読みしました。

 読み物としては面白かったですが、これが純文学かと問われれば、「・・・・」となります。だってこの小説がなくても、人は生きてゆけるもの。

 なんで「緑」があのような結末を迎えたのか、なんかよくわからないのが、引っ掛かります。高校時代のストーリーだけにして、最後だけ現在に戻るって筋立てにしたら「令和の『九月の空』」の様な作品になっていたかもしれません。

 でも、この作品に限りませんが、最終章が近くなると、一気に熱量が最高値になるこのタナシンの筆力は、好きです。







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