広岡１丁目界隈 ～ メニュー表示は安いが、支払いは高い ＠ 『勝一』

 

　金沢駅西口の時計台駐車場の端にあります。かつては片町の「北間楼」の側にお店があったそうですが、最近、この広岡の地で復活営業されたようです。

　店の入口には「金沢おでん・一品料理」と大書きした看板があります。県外の観光客がマスコミに踊らされて「金沢おでん」と言うのは仕方ないけど、金沢の店が、居酒屋チェーン店ならいざ知らず、個人経営の飲食店が「金沢おでん」と自ら名乗るのは，私、好きじゃないです。はい。

　店内はＬ字型のカウンターのみ。潔ぎよいです、白い割烹着の大将と、スタッフは普段着にエプロン姿のお上品な金沢マダムが４-５人です。あとかなり年配の男性がひとり。店を開いてまだ間もないこともあるかと思いますが、スタッフは互いの連携がぎこちないです。

　というか無駄が動きが多い。僕が「すいませ～～ん」と追加の注文をしようとすると、お上品な金沢マダムから「待ってください！」と怒られてしまいました。カウンターはほぼ埋まってますので、忙しいにはわかるけど、そこら辺はもう少し改善をね！

　まあいかに店員が客商売に向いてない人たちであろうとも、大将の作る料理がうまくて安けりゃなにも文句ありません。で、この店、まさにその通りの店ですね。

　刺身はふくらぎ、梅貝などが１品６００円です（盛りはさすがに小さめだけどね。でもむしろ一人客にはそのほうがいいです）、ホワイトボードのメニューも２００円～ですよ。カウンターには「３００円」とか「１００円」とかの紙片つきの大皿料理が並んでいます。そのなかからサザエをいただきました。カウンターの皿に山盛りになっているサザエは「ディスプレイ用のカラの殻」ですけど、僕の注文を受けると、金沢マダムはサザエを、オーブントースターに入れてスイッチオン！。

　これたぶん、あらかじめしょうゆ味で煮ていたサザエを、注文が入ると「焼く」のではなく、オーブントースターで「温めて」いるんだと思います。（間違っていたらすいません）。でも３００円だから許しちゃいます（笑）。さらに。とってもおいしいぷりぷりのシイタケ焼きは４００円。ヌタなんて新鮮な刺身に酢味噌を和えたって超美味でしたがこれも３００円。酒は石川の標準的な銘柄が良心的価格で供されます。本当にいい店だと思いました。

　で、支払いは二人で１００００円ポッキリでした。メニューの単価が安い割に意外と高いなあと思いました。で、この店のメニューなどはすでに様々なブログで公開されているので　翌日、自分たちの注文した料理を復元したら、どう計算しても６０００円にしかならないです。消費税込みでも６，４８０円です。まさか居酒屋にチャージがあるはずもなく、たぶん客対応が忙しく他の客の会計と間違えたのでしょう。その辺のオペレーションの改善もよろしくなのでありました。今後観光客も増えるでしょうから、金沢の印象をくれぐれも悪くしないようにね。