金沢に暮らし始めて40数年.。この街で「見たものは、見た」。最近は「軒端に冬の山晴れて見ゆ」って心境に。
金沢暮らしの日々 ~努力は時々 報われる~
「絆」は“ほだし”とも読む @河合隼雄 『「老いる」とはどういうことか』
古本屋(金澤20世紀書房さん。HPはこちら)で、110円で買った本。通勤のバスの中で読みました。 で、なるほどと思ったくだり・・・。
「絆」をなんと読む? 平安時代には「ほだし」と読まれていたそうな。もともとは、馬の脚に絡ませて歩けないようにする綱を意味し、出家して仏門に帰依したいときに、親子の情など「ほだし」が邪魔になる という意味に用いられていたそうです。
今でも「情にほだされる」という慣用句があるよね。でも最近は 死語になりつつありますが・・・(涙)
昨年の3・11以来、テレビには「絆」が溢れ (被災地の方々には、実感をもって感じられる言葉だろうが)、さすがにこれほどまで、マスコミで大量に溢れると、「??」と思ってしまいます。でも同じ漢字だけど、「きずな」はプラスの意味で、「ほだし」はマイナスの意味なんだよね。
人の一生の中でも、全く同じ行為や人間関係が、ある時期は「きずな」に感じられるが、ある時から「ほだし」に転化するってこと、ありそうだよね。同じことが、ある時はマイナスだったけど、いつかプラスになているとか・・・・。逆のパターンもあるしね。
なんか 言葉って 深いよね~~。
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一月のオープンチラシにも書いたのですが、人は、生まれてから死ぬまでの間に色々な困難につきあたります。
そんな時役に立つのが昔の人達の教えです。
より多くの人と出会って色々な話を聞いたり、昔の人達の残した本を読むことによって、それを学ぶ事ができると思います。
本を通じて、少しでも皆様のお役に立てればと、いつも思っています。
また、ご来店されて、掘り出し物の本をお探し下さいませ。
本を通じての絆を大切にして行きたいと思っております。
本との出会いで 人生変わるっていうこともありますよね。やはりそれは、そういう本を書いた人の「人間力」でしょうか。
出版業界も「大量生産 大量消費 大量廃棄」の昨今ですが、「いい本」は 必ず人々に読み継がれてゆきますよね。