goo

「絆」は“ほだし”とも読む @河合隼雄 『「老いる」とはどういうことか』


 古本屋(金澤20世紀書房さん。HPはこちら)で、110円で買った本。通勤のバスの中で読みました。 で、なるほどと思ったくだり・・・。

 「絆」をなんと読む? 平安時代には「ほだし」と読まれていたそうな。もともとは、馬の脚に絡ませて歩けないようにする綱を意味し、出家して仏門に帰依したいときに、親子の情など「ほだし」が邪魔になる という意味に用いられていたそうです。

 今でも「情にほだされる」という慣用句があるよね。でも最近は 死語になりつつありますが・・・(涙)

 昨年の3・11以来、テレビには「絆」が溢れ (被災地の方々には、実感をもって感じられる言葉だろうが)、さすがにこれほどまで、マスコミで大量に溢れると、「??」と思ってしまいます。でも同じ漢字だけど、「きずな」はプラスの意味で、「ほだし」はマイナスの意味なんだよね。

 人の一生の中でも、全く同じ行為や人間関係が、ある時期は「きずな」に感じられるが、ある時から「ほだし」に転化するってこと、ありそうだよね。同じことが、ある時はマイナスだったけど、いつかプラスになているとか・・・・。逆のパターンもあるしね。

 なんか 言葉って 深いよね~~。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
« 空にも “ふた... すべてがセピ... »
 
コメント
 
 
 
絆を大切にして行きたいと思います (金澤20世紀書房)
2012-06-22 08:36:23
本屋さんにとって何が嬉しいかと言うと、お店に来られたお客様のお目当ての本がご用意できていた時、またこれはなかなか確認できない事ですが、その本が、お客様のお役に立てている時です。
一月のオープンチラシにも書いたのですが、人は、生まれてから死ぬまでの間に色々な困難につきあたります。
そんな時役に立つのが昔の人達の教えです。
より多くの人と出会って色々な話を聞いたり、昔の人達の残した本を読むことによって、それを学ぶ事ができると思います。
本を通じて、少しでも皆様のお役に立てればと、いつも思っています。
また、ご来店されて、掘り出し物の本をお探し下さいませ。
本を通じての絆を大切にして行きたいと思っております。
 
 
 
コメントありがとうございます (ku129)
2012-06-23 21:59:30
 金澤20世紀書房さん。コメントありがとうございます。

 本との出会いで 人生変わるっていうこともありますよね。やはりそれは、そういう本を書いた人の「人間力」でしょうか。

 出版業界も「大量生産 大量消費 大量廃棄」の昨今ですが、「いい本」は 必ず人々に読み継がれてゆきますよね。

 

 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。