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日曜の午後、高校の校庭で



 今はもう読まれることのなくなった柴田翔。彼の小説に、たしか「日曜の午後の 高校の校庭」についての描写があったような記憶がある。その小説は『されどわれらが日々』ではもちろんなく、単行本『贈る言葉』に収録されていた『十年の後』だったかもしれない。

 僕の故郷の実家は、県立高校のすぐ側にあった。自分が通った高校は、電車通学するだけの距離にあったので、用のない日曜日にのこのこ出かけてゆくことはなかった。今、金沢の家の近くには、高校はないです。こんな山中に学校があろうはずもないです。

 でもね、日曜の午後の 高校の校庭って 独特の雰囲気があるよね。吹奏楽部の連中が自主練習にやって来ていて、下手なホルンで 「亡き王女のためのパヴァーヌ」なんかをたどたどしく吹く音が、風に乗って遠くから聞こえてきたりして・・。

 なんか そんな雰囲気って いいなと思う。


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