金沢に暮らし始めて40数年.。この街で「見たものは、見た」。最近は「軒端に冬の山晴れて見ゆ」って心境に。
金沢暮らしの日々 ~努力は時々 報われる~
「私は蒼空を見た。蒼空は私に沁みた」
今週後半は、また冬に逆戻りみたいですね。振り子のように行きつ戻りつしながら、春になってゆくんだろうね。
そういいった季節の変わり目の中、北陸金沢でも、きれいな青空が広がることは意外と多いです。特に今年は。
青空を見上げると、坂口安吾の、この名文句を思い出します。青空は、安吾の心には「蒼空」だったんだろうね。
ふるさとに寄する讃歌
夢の総量は空気であった
私は蒼空を見た。
蒼空は私に泌みた。
私は瑠璃色の波に噎ぶ。
私は蒼空の中を泳いだ。
そして私はもはや
透明な波でしかなかった。
私は磯の音を脊髄にきいた。
単調なリズムは、其処から
鈍い蠕動を空へ撒いた。
(以下略)
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