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「私は蒼空を見た。蒼空は私に沁みた」

 

 今週後半は、また冬に逆戻りみたいですね。振り子のように行きつ戻りつしながら、春になってゆくんだろうね。

 

 そういいった季節の変わり目の中、北陸金沢でも、きれいな青空が広がることは意外と多いです。特に今年は。

 

 青空を見上げると、坂口安吾の、この名文句を思い出します。青空は、安吾の心には「蒼空」だったんだろうね。

 

ふるさとに寄する讃歌

夢の総量は空気であった

 

私は蒼空を見た。

蒼空は私に泌みた。

 

私は瑠璃色の波に噎ぶ。

私は蒼空の中を泳いだ。

そして私はもはや

透明な波でしかなかった。

 

私は磯の音を脊髄にきいた。

単調なリズムは、其処から

鈍い蠕動を空へ撒いた。

(以下略)

 

 

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