金沢に暮らし始めて40数年.。この街で「見たものは、見た」。最近は「軒端に冬の山晴れて見ゆ」って心境に。
金沢暮らしの日々 ~努力は時々 報われる~
世の中はいつもこうだ @ 城山三郎『この命 何をあくせく』
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城山三郎は もう15年前くらい前に『落日燃ゆ』を読みました。最後の「バンザイじゃなくて マンザイだ」という下りも印象的で、それ以来 硬派な無骨な小説家と思っていました。
で、先日、久しぶりに街に出て 池田町の古本屋「文学堂書店」で、それこそ20年ぶりにこの店で買ったのがこの本です。読んだ印象は「へえ~ 城山三郎も こういうエッセイという名の雑文を書いて 小遣い稼ぎしてたんだあ」です。僕的には 城山三郎は、硬派な小説だけ書いていてほしかったですね。
それでも 城山三郎らしさは、滲んでいます。
P157
戦争中、特攻出撃する隊員に 出撃直前、最高位の司令が、訓示を述べた
「諸子は、すでに生きながら 神である」
「諸子たちだけを死なせはしない。本官も後から諸子を追う」
しかし、この司令官 毎回、特攻隊出撃の度に、「後を追う」を繰り返すばかりで、その動きはない。
たまりかねた部下が、こに司令官に詰め寄り 壇上から引きずり下ろした・・・
いつの時代も「世の中の仕組み」ってこうだね
明日の日曜日 ブログお休みします
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