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世の中はいつもこうだ @ 城山三郎『この命 何をあくせく』

 


  城山三郎は もう15年前くらい前に『落日燃ゆ』を読みました。最後の「バンザイじゃなくて マンザイだ」という下りも印象的で、それ以来 硬派な無骨な小説家と思っていました。

 で、先日、久しぶりに街に出て 池田町の古本屋「文学堂書店」で、それこそ20年ぶりにこの店で買ったのがこの本です。読んだ印象は「へえ~ 城山三郎も こういうエッセイという名の雑文を書いて 小遣い稼ぎしてたんだあ」です。僕的には 城山三郎は、硬派な小説だけ書いていてほしかったですね。

 それでも 城山三郎らしさは、滲んでいます。

P157
 戦争中、特攻出撃する隊員に 出撃直前、最高位の司令が、訓示を述べた
 「諸子は、すでに生きながら 神である」
 「諸子たちだけを死なせはしない。本官も後から諸子を追う」
 しかし、この司令官 毎回、特攻隊出撃の度に、「後を追う」を繰り返すばかりで、
その動きはない。
 たまりかねた部下が、こに司令官に詰め寄り 壇上から引きずり下ろした・・・


いつの時代も「世の中の仕組み」ってこうだね


 明日の日曜日 ブログお休みします

 

 

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