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『赤垣屋』で「しめさばですね」なんて聞きたくなかったあ(笑)

 


 大阪に講演に呼ばれ、金沢を早朝出れば間に合わないことはないけど、京都に前泊することにした。京都に泊まるとなると、あそこに行かないわけにはいかんですよねえ。はい『赤垣屋』です。

 この店、酒飲みで知らない人はまずいないでしょう。何しろこの店で飲むためだけにはるばる新幹線で来る人もたくさんいます。そういう小生もそのひとりかな?。初めて行ったのは、21世紀になる少し前の頃と思います。物腰柔らかい大将が、いかにも「この仕事が好きや~」というオーラを発していました。その立ち振る舞いを見るのが好きでした。

 そしておでんと燗番の長身の相方の流れるような身のこなし方も「国宝級」でしたね。お銚子に酒を注ぐときに、わざとおでん鍋に酒をこぼしていましたね。それが最良の隠し味だったんでしょうねえ。

 数年前に訪れた時は 若い人が何人か板場に立ってました。その後、上洛する機会は何度かありましたが、いつ行ってもこの店は満席で、そのうち足が遠のいていました。(小生、飲食店で行列するの苦手なんです)。

 で、久しぶりの今回、20時前に伺いました。幸いなことにカウンターは3~4席開いています。時間帯と平日ってことが幸いしたんでしょうね。店の佇まいは昔のままでしたが、店のスタッフは全員が若者になっていました。表面上は、今はやりの「古民家をリノベーションした新規開店の店」みたいです。カウンターに座り、ますは酒をお願いしました。「酒の温度はいかがいたしましょう」と問うてきました。この質問をしてくれる店、本当に少なくなりましたねえ。「ぬる燗でね」「かしこまりました」。

 酒肴は「きずし」と「てっぱい」を注文。すかさずお兄さんが「しめさばとてっぱいですね」と反復します。以前は、経木のメニューにもちゃんと「きずし」と書いてあったんだけど、改めて見ると「しめさば」と共通語で表示してあります。他県からやってきた客が「しめざば」って言うのはいいけど、赤垣屋のスタッフが「しめさば」っていうのは聞きたく無かったなあ(笑)。まっこれも世代交代の流れかな。 

 今日は、きずし、てっぱい、酒1合、生中1+突き出し で〆て2700円。きずし美味さは 相変わらず天下一品でした。満足いたしました。

 

 

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