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地に足の着いた本~ 『社会とともに歩む認知症の話』 @宮澤由美


 認知症のお年寄りが増えてゆくという。僕も既に「軽度認知障害」に突入しているかもしれません。

 だって、前日、水を飲もうと食器棚からコップを取出し、リビングに戻って飲もうとしたら、カップに水が入っていない!。そう、カップを取り出したら、もう「それに水を入れる」という行為のことはすっかり忘れてしまっているんですね・・・。(笑)

 最近テレビでも「認知症」の特集やドラマが増えているように思います。それはとってもいいことですね。先月もNHKで2回連続の大型特集をしていました。僕も見ましたが、2回目は当事者の声が取り上げられていてよかったですが、初回はイマイチでしたね。「腰痛や膝痛が特にないのに、歩くスピードが遅い人は、認知症になる確率が1.5倍増える」なんてもっともらしくいってましたが、これ原因と結果を逆さまにしてますよね。

 2回目の放送では「認知症とは、認知症のことを認知しようとしない世の中の障害のこと」なんて喝破してました。拍手喝采を送りたいです。

 で、本題です。最近読んだ『社会と歩む認知症の話』の話です。これ当事者目線でわかりやすく書いていてとてもいい本でした。ポイントは「社会とともに歩む」ですね。認知症だからと言って、かつてのように山奥の「施設」に収容してしまうのでうのではなく、自宅に住み続け、ご近所さんはじめとする「社会」とつながりながら生きてゆく。それをどうみんなでサポートするかという視点が貫かれています。そのことによって「社会」の方も変化してゆくということですね。
 
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