これは 自分を映しだす鏡だ！ ＠ 松下竜一『豆腐屋の四季』

　松下竜一氏については、以前に書きました。（これです）。この「豆腐屋の四季」は、氏の原点というべき本ですが、その内容は省略します。ネットで検索すれば　大量に情報があふれています。

　３００ページを超える頁数ですが、日曜日の１日で　一気に読み終えました。

　読んだ感想は「これは　自分を映し出す鏡だ」です。

　今の自分が、どれだけ「労働する」ということに

　今の自分が、どれだけ「人を愛しむ」ということに

　真剣さが薄れてしまっているか　鈍感になってしまっているか　

・・・・・を　悟らせてくれる本です。


　著者は　この本を出した後、豆腐屋を廃業し、反公害、反権力の市民運動と作家活動に、のめりこんでゆきます。「あなたは『豆腐屋の四季』だけで終わっていてほしかった」という声が多数、本人に寄せられたそうです。でも・・

　松下氏のその後の行動の萌芽は　この本の中にすでに見てとれますよね。