街の雑踏に埋没していた数ヶ月の間にわたしは孤独に苛まれて
此処かしこに猫のようにうろつき回りマーキングをしては逃れようと
足掻き、賑やかに騒いだような空ろな空気を吸って生きているわが身に
慈しみ哀れんで嫌悪していたかもしれない
僅かに見え隠れする先人たちの道を行きつ戻りつしながら、絡まり縺れた
糸を解してゆくような根気のいる木立を歩いて、果たしてたどり着くであろう
美と神秘の生活の匂いを求めるたびに、胸の高鳴りをおぼえては中毒にこころを
預けてしまう
気だるい、淡い萌えるような先人たちの生活にわが身がぽろりと剥げて醜態を
さらけ出し、あえぎ、口を空に向けてぽっかりと開けては木立を食らっては
吐き出し、なおも消えかけている道をまさぐり寄せようとわたしは歩いた
くねくねと、あがりさがるような勢いで途切れてしまう木立に小鳥の囀りと
わずかに聞こえる先人たちの呪いの声を聞き逃すまいと耳をそばだて、わが身を
放り出して尾根を這い上がり、節目節目に見知らぬ空にぶらさがり物憂い匂いを
かぎわけて歩いたような気がしないでもない。
此処かしこに猫のようにうろつき回りマーキングをしては逃れようと
足掻き、賑やかに騒いだような空ろな空気を吸って生きているわが身に
慈しみ哀れんで嫌悪していたかもしれない
僅かに見え隠れする先人たちの道を行きつ戻りつしながら、絡まり縺れた
糸を解してゆくような根気のいる木立を歩いて、果たしてたどり着くであろう
美と神秘の生活の匂いを求めるたびに、胸の高鳴りをおぼえては中毒にこころを
預けてしまう
気だるい、淡い萌えるような先人たちの生活にわが身がぽろりと剥げて醜態を
さらけ出し、あえぎ、口を空に向けてぽっかりと開けては木立を食らっては
吐き出し、なおも消えかけている道をまさぐり寄せようとわたしは歩いた
くねくねと、あがりさがるような勢いで途切れてしまう木立に小鳥の囀りと
わずかに聞こえる先人たちの呪いの声を聞き逃すまいと耳をそばだて、わが身を
放り出して尾根を這い上がり、節目節目に見知らぬ空にぶらさがり物憂い匂いを
かぎわけて歩いたような気がしないでもない。