秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

祖谷の山々に想う

2009年07月08日 | Weblog
祖谷の宝物であり長年にわたって群生しているベニバナヤマシャクヤク
とオオヤマレンゲは心無い登山者とある記者の心無い紙上発表によって
危機に瀕している。
ベニバナは今年半分以下に減少しているが、偏に登山者と鑑賞者に踏みつけられて
痛ましい状況にあり、尚且つその状況が判っているにも関わらず、群生のなかに
踏み入り写真を撮ろうとする輩が後を絶たなかった。
これは最早何をか云わんや、いまの花ずき者どもの偽自然と共存者であり
命など何とも思わない輩のほんとの姿なのである。

オオヤマレンゲの群生地については発表以来毎年何百人と観賞に押し寄せて
土壌の踏み付けが始まっており、早晩樹勢が弱ってくるものと思われる状況
にある、ましてこのようなことは最初から予想出来たはずで、現場を見れば
一目瞭然であるのに、何々クラブなどはツアーを募集して観賞に来る始末で
輪に輪を掛けた仕事をしているが、この何々クラブは花木を守ると称して
花木を痛めつけている始末で、またこれ、何をか云わんや。

祖谷の宝物は長年のひっそりとした場所で静かに暮らしていたのが
ありとあらゆる人たちによって引っ張り出されて真綿で首を
絞められるように徐々に命を絶たれてゆく運命になったことは悲しいことだ。
コメント (2)
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