秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

憂いの仕草

2009年10月26日 | Weblog
眠りから覚めても物憂いのであろうか、しずかにそっと歩いて欲しいと
言いたげに私を窘めているかのような、山々の貌から私は立ち止まり
静かに冷気が体内を通り過ぎていった。

山々はミロのヴィーナスのような気高く孤高とした表情のうちに艶かしい
イロニーさえ漂わせて、わたしを見つめていたようだ。

人間の存在を許したくないと云っているかのようでもある、誰のためでもなく
徒、徒、自分のためだけに美しく耀いていたい、颯爽として自分をみつめて
いたいと想うかのように。

わたしは踏み込んではいけない場所に来てしまったのであろうか



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