秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ(凍結とヴィヴィヴィ星人と屋根の雪)

2011年01月13日 | Weblog
厳寒の山暮らしの中で、どうにもならない時もある…。

例えば…
永い独身生活の男が…
朝、蛇口から
いつもの〈水〉の気配を感じられず、
蛇口に小さな氷柱が、出来ていたり…

例えば…
永い一人暮らしの男が、
朝、下界に降りようと、車のエンジンをかけ、『イザッ、脱出』と思っても、坂道が、大量の雪のせいで滑って、上がれなかったり…

各家で引いている、谷からの唯一の生活水が、途中から凍結し、みんな、色んな方法で、頑張っている。

軽トラの後ろに、
タンクを乗せて、近所の谷に、ホースを引いて、汲みに行ったり、
20リットルのポリタンクで、隣家から何回も運んだり…
(実際、ワタシはそれを両手に持ち、百メートルの坂道を歩き…
本日は、朝から肩が痛い!)

我が家は、大丈夫!
涌き水だから、
水が凍った事が、ない。
昔、母が権力を、握っていた頃は、よく、蛇口の水を出さないまま眠り、翌朝、凍らせてしまう!
そんな冬は、度々あった。
私が、凍ったホースを、無視して、新たなホースで、直接タンクから水を吸い出す。それを発見をしたのは、高校生の頃だった。
雪も、お風呂に入れてみたり…
今、考えてみたら、
生きていく為の、知恵はバンバンあった。
依存症だった、母親のお陰だ。


『もしもし~雪降っちゅう~?』
南国高知からの、電話がなった。

「降っとるよ!寒いよ!帰らさん方が絶対に、ええよ~!」

私は、低い地声で、力一杯に叫んだ!


年末から、年越しを兼ねて、
高知の娘の家で、監禁されて?いる
88ヴヴヴ星人の
つぶやき……

『祖谷にいにたいわ~~菜菜子はいつ、迎えに来てくれるんぞ~』
『仏さんにお茶あげないかんわ~家めぐらも、気になるわの~迎えに来てくれえや~!』
高知の娘は、優しく説得させる。

「母ちゃん、祖谷は、寒いがで~雪も屋根から落ちてきたら、危ないだろ~高知におりな~」

ヴヴヴ星人は
答える…

『寒かったら、ストーブ焚くわの~』
『屋根の雪は、なんちゃあ、外に出なんだら、ことないわの~』

ヴヴヴ星人よ…
それより
耳鼻科に行けよ…
高知には
耳鼻科 いっぱい
あるぞ……
姪より