廃墟となった集落にも畑を作るひとがいる、暮らしの匂いがかすかに残っていた
秋に刈り肥ぐろにして雪を凌ぎ春にはこの地畑に撒かれて作物の肥として生きる
奥祖谷に於けるカヤの一生である
他の集落ではじゃがいもの植え付けも終わり、芽が出始めている畑もあるのだが
此処はどうなっているであろうか、次に訪ねる頃には作物の植え付けが終わって
周辺の木々は芽吹き始め、草花は咲いて、しずかな廃墟にも命の息吹を感じることが
出来ることを思うのだが、明日のことは判らない、わが身でさえ明日のことは判らない
ただただ、いまを、切に生きるのみであろう
さと守りの風情に似たりカヤぐろのしんしんと立つ廃墟わびしき
秋に刈り肥ぐろにして雪を凌ぎ春にはこの地畑に撒かれて作物の肥として生きる
奥祖谷に於けるカヤの一生である
他の集落ではじゃがいもの植え付けも終わり、芽が出始めている畑もあるのだが
此処はどうなっているであろうか、次に訪ねる頃には作物の植え付けが終わって
周辺の木々は芽吹き始め、草花は咲いて、しずかな廃墟にも命の息吹を感じることが
出来ることを思うのだが、明日のことは判らない、わが身でさえ明日のことは判らない
ただただ、いまを、切に生きるのみであろう
さと守りの風情に似たりカヤぐろのしんしんと立つ廃墟わびしき