秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

奥祖谷初夏点描 暮らしの山里は行く春と初夏の装いの狭間に揺れて

2016年05月06日 | Weblog

暦の上では立夏を迎えてしずかに初夏の匂いが漂いはじめた山里のくらしである
気温の差が激しくて早朝の寒さに身を窄めるかと思えば、日中の暑さは夏日になったりと
身体の対応に苦労することしばしばである

そんななかにもしずかにゆっくりと風景を眺めやると、音もなく過ぎ去ろうとする春の景色に
なんとなく淡いわびしさを覚えてさびしく思うが、それも一時のことである
行く春の風景はあくまでも明るく、さみどりは鮮やか、溢れる花々のかがやきにかき消されて
初夏へのいざないに変わりつつあり、そうした風景の片隅にふっと憂いを含んだ翳に思いを馳せる

集落の廃家を訪ねても春の廃家は崩れ行き、遠い昔に帰りつつあるにも関らずなんとなく明るい雰囲気が漂う
一抹のわびしさはあるものの、縁続きの人たちが立ち寄るのではないかと期待を抱かせる佇まいを持っている
そうした雰囲気は新緑や花々、空気の華やかさであり、うれしくなる



廃家よしコーヒー淹れる風五月

旅気まま廃家の余花に遊びけり












































































































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