年を重ねてくると、いろいろなものを身に付けて、さまざまな柵、思い込み、固定観念、に縛られて
自由に動けないものである
あまりにも、不要素な、毒のようなものを蓄積してしまうと、物事を見る目が曇り、他人を傷つけ
自分自身も劣化させてしまう
時に触れて、不要なものを自身のうちから排出してゆく作業をすることが大事なことと思う
新しいものを入れ易くする「隙間」を作って新鮮な気持ちで社会に向き合うことが出来る
年をとって行くに従い、人生の引き算を具体的に積み重ねることに身体も精神も若さを持つことができる
降ったばかりの新雪のように、芽吹いたばかりの若葉のように、初々しい、素のままの自分に帰ればうれしい
いっぱい重たい持ち物を引きずり人生を歩むよりも、(それはそれで貴重な宝物でもあるが)少しは身軽になって
空き地を持つのも新鮮な気持ちになれる
何かを持っていることで、安心しがちであるけれども、何も持っていないことこそが贅沢なこと、素の自分になれる
人生の引き算、シンプルこそが年をとるに従い大切になると感じるこのごろである




