30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

山に行かずに、山の本で遊ぶ

2010-02-11 | その他

サリンジャー、ロバート・B・パーカー、それに立松和平、と作家の訃報が続いた。かつて読書対象だっただけに感慨を覚える。一番長い付き合いはパーカーだ。「スペンサーシリーズ」は通勤での格好の読み物だった。立松さんのは初期の「遠雷」を思い出す。その映画も見た。というのも同じ団塊の世代だから注目した。50を過ぎればいつ向こう岸に行ってもおかしくないというが、「早すぎるな」という思いが強い。山歩きが好きで月刊誌「岳人」に「百霊峰巡礼」をいま連載している。たまに読んでいるのだが完登できたのだろうか。

このところ山を歩いていない。その気が起らないのだが、たぶん体がそのうちに歩きたくなるむずむずサインを出してくるはずだ。長いこと山歩きをやってきたので、そんなリズムが私の体に組み込まれ周期的にその気にさせてくれる。

山を歩かない代わりに山の本ばかり読んでいる。いま読んでいるの次の3冊で、私にとってはあこがれにも似た魅力的な山歩きをしている人たちの本だ。私の実力では到底できない登山スタイルだから書かれている世界に遊ぶだけである。先鋭的登山といえば、ロッククライミングとか世界の高峰を目指すというものだが、3人の登山スタイルが「先鋭的登山」に思えてならない。うらやましい。結論からすればこの3人の真似などできないのは分かっていても、年を取ってからは年相応の山の楽しみ方を探していかなければならない。そんな思いがあるから、これらの本は今後の山の楽しみ方を教えてくれる。

松浦 隆康著「バリエーションルートを楽しむ―花・巨樹・滝・眺望 魅力の100コース」 (新ハイキング社)。
小欄ですでに紹介した。年を取ったらこんな登山を目指すのもいいかなと教えてくれる。山を楽しむということはこういうことかなと。

細川瞬司著「日本の『分水嶺』をゆく」(新樹社)
ただただ脱帽である。私の登山仲間にも同じように目指している人がいる。

服部文祥著「狩猟サバイバル」(みすず書房)
前著「サバイバル登山家」(みすず書房)もぐんぐん読ませたが、これも読ませる。自分が理想とする登山スタイルをさらにすすめ、それを実現させる。私は前著のサバイバル登山のような山歩きができればいいなあとあこがれているのだが…。


         

  


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