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■永年使ってきたビタクラフトの片手鍋もそろそろ寿命だ。アルミとスチールの5重構造で煮炊き、蒸し、炒め、更に魚を焼くこともできるという万能選手で毎日の炊飯も最近までこれでやってきた。2代目だが、在米中ずっとお世話になっていたから10年の付き合いだ。
鍋使いの荒い僕の下で過酷な環境を生き抜いてきたのだが、何度も空焚きやら焦げ付きを繰り返すうちに、ついに鍋底鋼板も内部ではがれてきたらしく加熱するに従い妙な音まででるようになったのでついに現役をしりぞくことになった。
炊飯器という便利なものを最近使い始め、料理に手抜きをするようになったのでまだ3代目を調達するまでには至ってないが、そのうちにまた必要になるはず。いまはラ-メン鍋におちぶれているのがせつない。
丸元淑生の食事作法に必須のアイテムである。いつか、僕とともに生きた日々の回顧録を書いてあげよう。