梵鐘堂です。
何と見事な彫刻絵がありました。どんな建物なのでしょう?
正面から見ても、こんなにすごい彫り物ばかりがあります。
立て札を見ると、経蔵とあります。
この経蔵は天保十二年(一八四一)、当寺第五十六世道海の代に七百五十両をかけて建立されたそうです。
木造三間方形造、屋根は銅瓦葺きで、漆喰壁に、上州山之神村(現群馬県太田市)の岸亦八による道元禅師入宋求法の彫刻がはめ込められています。入口の唐破風拝天井の龍には、江戸琳派の祖、酒井抱一の落款もあります。内部には八角形の輪蔵(回転式書架)が設えられ、縦五列×横三列×八面、計百二十の抽斗に、「一切蔵経(鉄眼版大蔵経)」(町指定文化財)が収蔵されていて、正面には、輪蔵の創始者傅大士と普建・普成の二子の像が、四隅には八天像が安置されています。格天井の草花と壁面の牡丹や天女を描いたのは、抱一の弟子、山田抱玉で、黒鍬(土工)棟梁は、長沢村(現飯能市)の「八徳の三吉」(島田利左衛門)が請けたそうです。
つづく