川越雑記帳2(川越見て歩き)

サイレンの続々と行き煙立ち/強風乗りて臭い燃えカス

ちょうど2週間前の午前中、消防車がサイレンを鳴らしながら走って行った。
その後次々とサイレンが聞え、いろいろな所から集まっているようだった。
それも聞こえなくなったころ、家並が切れてNTTの電波塔が見えるところで、塔の後に立ち上る煙が見えた。
火事はかなり近いところで起きていた。


少し先の遠くまで見通せる道には、近所の人達が出てきて煙の方を見ていた。


さらに先から見ると、電波塔よりも南の方のようだったが、やはり大分近い。


スーパーの駐車場から、家並の向こうにその煙が見えた。
かなり近く、同じ町内のようにも感じられる。


買物を済ませて出てきても、煙の衰える様子はない。
上空にはヘリコプターが来て、旋回を始めていた。
その音が周囲の緊張感を高めている。


買物に来た男性が話しかけてきた。
「火事でしょうか?どのあたりでしょうか?」
かなり近そうだと答えると
「あっちの方に家があるので、帰ります」
と言って、駐車場の方へ去っていった。


この日は台風の影響で、朝から強い南風が吹いていた。
このスーパーは風下にあり、風に乗って黒いものも飛んでくる。
あたりは次第に煙が流れて来て、へんな臭いもするようになった。


帰り道も途中まで風下なので、マスクをしていても煙が臭う。
交差点の角まで来ると、路上に黒い物が散らばっていた。


真っ黒になった紙の燃えカスのようだった。


塀の側にも同じようなものがあった。
その後、ヘリコプターは2機になり旋回を続けていた。


夕方のニュースでは、川越駅から2㎞ほど離れた所にある、段ボール工場の倉庫が燃えたと言っていた。
また、男性一人が亡くなり、夕方5時でもまだ消化活動は続いているとも伝えていた。
翌日の新聞では、消化活動は7時間に及んだそうである。
また、この日は川越駅の反対側でも、この火事の2時間ほど前に民家の火事があり、やはりお一人が亡くなっていた。

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