高い台座の上の少女は、両手でハトと思われる鳥のお腹の辺りを持っている。
足は裸足で、顔はやや上の方を見ている。
これからハトを空に放す前のように見える。
正面に廻ると少女が上を向いているのが良く分かる。
台座には「はばたく」と書かれた銘板が付けられている。
さらに台座の左側に廻り込むと、文字の書かれた銘板があった。
そこには、次のように浮彫りされている。
昭和58年4月29日 園長金子淳美先生が、
幼児教育に貢献した功績により、勲五等瑞宝
章を受賞されました。
この像は、学校法人ひまわり学園の創立者
でもある先生の偉業を讃え、永く後世に伝え
るため、そして、子どもたちが仲良く、伸々
と成長することを願って、斉藤馨先生に依頼
卒業記念事業の一環として園に協力し制作し
たものであります。
昭和58年度卒業生保護者一同
題字 金子淳美先生
この文から、彫刻は斉藤馨さんが制作したものだと分るが、制作者を示す銘板などは見当らない。
像は敷地の角にあり、塀との間は狭くて台座の残りの2面は見ることができない。
像の周囲をあちこち見ていると、裸足の少女の足元の丸みを帯びた石に何か彫ってある。
近づいて見ると、「馨」と彫られていた。
たしかに斉藤馨さんの作品だと分った。
斉藤馨さんの名前は初めて知ったが、加須市出身の彫刻家のようだ。
→齋藤彫刻工房
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