少し迂回して別の短い坂を上るつもりだった。
少し歩くと左側に黒っぽい小さな彫刻があった。
台座の上に、子供と子犬が並んでいる。
子供の方は、大きな目と小さな口で、左手を前に右手は背中に廻している。
頭の上に大きな花、おそらく向日葵と思われる花があった。
それを脇で子犬が見上げている。
台座には文字が刻まれ、つぎのように書いてあった。
ある朝
ひまわりの
天使たちが
出発(たち)ました
金色のはなびら
いっぱい
散らして
詩字
村田ちさ子
これを読んで、子供の方はひまわりの天使だと分かった。
村田ちさ子さんとは、どんな人か分からない。
また、彫刻の作者も像の周囲を見たが書いてなかった。
台座の右には「平成九年度卒業園児一同 平成十年三月吉日」と彫られている。
この像は白い壁の建物の前に建てられていた。
表の方へ廻って見ると、送迎バスが停まっていて、「ひまわり幼稚園」の文字が確認できた。
ここへ来る途中にひまわり幼稚園があるので、その関連施設のようだ。
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