駅に向かって歩いているとき、車道との境にある植え込みに、葉の大きな草が生えていた。
樹木のように枝分かれし、小さな房状の白い花も見える。
ああ、これがヤマゴボウか。
以前、ヨウシュヤマゴボウを図鑑で調べたとき、日本産のヤマゴボウの写真もあった。
そこに、日本産の花穂は立っていると付記してあった。
その写真ほど穂は立っていないが、ヨウシュヤマゴボウとは明らかに違う。
上の方はまだ蕾のままだったが、葉の下のほうを覗くと、一部が咲いているものがあった。
ヨウシュヤマゴボウの茎は赤かったが、こちらはほんのり赤みはあるが、ほとんど緑だった。
少し先の外灯の下に、別の株があった。
こちらの花穂は、茎に近いほうから咲き始めていた。
ヨウシュヤマゴボウは、花とともに実をつけていたが、こちらはまだそれには早すぎるようだ。
このヤマゴボウは他でも何度も見ていると思うが、目に入っていなかった。
ヨウシュヤマゴボウは紅葉も奇麗だそうだが、このヤマゴボウはどうだろうか?
その前に、どんな実がなるのか見てみたい。