川越雑記帳2(川越見て歩き)

水揺れてトノサマガエル見つけたり(小仙波)

ひねくれたヘラオオバコの生える歩道は、その先で植え込みがなくなり深い用水路が現れる。
深いと言っても水量は少なく、底が低い所にあるという意味である。
その用水路の中でカエルの鳴き声が聞こえる。
反対側は底に土が溜まり草が生え、その先には全面にアシが生えている。


その草むらの辺りで鳴いている。
こちらが近づいても、気にする様子はなく鳴き続けている。
声のする方を見ても、どこにいるか分からない。
しばらく目を凝らしていたが、結局見つからなかった。


それから1週間後、同じ場所で同じカエルの鳴き声がする。


やはり、近づいても鳴き続けている。
今日こそは姿を見てやろうと思い、水路を覗き込んだ。
前回よりも少しアシに近い方、短いアシが水中に生えている辺りで鳴いている。
その声と同時に、浅い水面が少し揺れた。
そこを見ると、いたいた、小さなカエルが葉の陰に見えた。


丁度こちらに頭を向けていて、二つの目玉が見えた。
おそらく、トノサマガエルだろう。
トノサマガエルを見るのは何年ぶりだろうか。


1時ほどしてまたその水路を覗くと、数十センチ離れたところで向を変えて鳴いていた。
脇を歩く人や自転車の人が、何を撮っているのかと不思議そうに通り過ぎて行く。


帰ってから、ネットでトノサマガエルの鳴き声を聞くと、間違いなく同じ鳴き声だった。

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