川越雑記帳2(川越見て歩き)

12-2 神葬墓地・山田衛居の墓

「地蔵のある角を右折、道の突き当たりを左折する。曲がりくねった路地を行き、山村女子高校に沿って坂道を登る。この高台にあるのが神葬墓地で、奥まったところの右手に川越氷川神社の宮司であった山田衛居と、市長五期を勤めて名誉市民となった伊藤泰吉の墓がある。」


 地蔵堂の前の細い道に入り、突き当たりを右折、さらに次の突き当たりを左折する。
道は下りに坂となり右へ大きく曲がる。そこで反対側を見ると細い登り坂があった。
坂を登ると、道沿いの右手に墓地らしきものが見えた。


 行って見るとやはり墓地で、門柱に注連縄が掛けられ、右の柱に「神葬墓地」の文字が見えた。


 細長い敷地の墓地中央の道を進む。
右手の樹木に囲まれて、石碑のようなものがあったが、これが伊藤泰吉の墓であった。


 山田衛居の墓は、少し戻った広い場所に建っていた。
同じような石柱があり、その中の一つが山田衛居の墓であった。
「山田衛居は国学を平田延胤、歴史画を繭地容斉に学び、また有職故事実の研究でも知られている。とくに有名なのは、明治6年10月27日、明治天皇の大宮氷川神社へ行幸した時の様子を画いた「氷川神社行幸絵巻」で、県指定文化財となっている。絵巻は明治22年、同神社に奉納され、所蔵されている。」


 近くにある「祭誌」を見ると、氷川神社の宮司であった山田勝利の名が刻まれていた。

 墓地を奥まで行くと、その向こうには東武東上線の線路があった。

 ・「モースと山田衛居」

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